ベルギー

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● ラ・パズ・ワイルド・メディオス

価格に対する満足度: 未加湿の時は雑味が多くていまいちだが、加湿しておくと、値段のわりになかなか。

特徴: オランダシガーのようなブレンドの味、ハバナ葉入りで旨みもある。加湿で良い感じに。

サイズ: 直径約11mm 長さ約77mm

味のタイプ: オーソドックス、しっかりとした乾いたコクと少し旨み、未加湿ではやや辛口

悪い点: 特に無し。最初の灰が突然落ちやすい。

味の好み: ★★ まあまあ (加湿後は ★★★ 普通)

コストパフォーマンス: ★★★ 普通

ベルギー製。10本缶入り。スウェディシュ・マッチ社製、「MANUFACTURED IN THE EU」「LA PAZ HOLLAND」の文字が見られ、一見して原産国がどこかよく解りませんでしたが、ベルギー製として紹介されているようです。「100%TABACOS」の文字もみられ、純粋な煙草葉のみのナチュラルシガリロのようです。フィラーにはハバナ葉のブレンドを使用しているそうです。

予想以上に大きい缶で、見た目にはボリュームがありそうに見えます。缶はセロファン包装されており、開けてみるとシガリロの保護紙に日本語が書かれています。サイズは、ベリーショートパナテラあるいは、セノリタサイズに近いでしょうか。

シガリロの構造も特徴的で、先端のラッパーが1cmほど無くて、バインダーが剥きだしになっており、アメリカ製のバックウッズのようにフィラーが飛び出しています。もちろんエラーではなく意図的で、「ワイルド」の名前の由来であるそうです。缶の中にはフィラーが散らばっていますが、日本語の説明で「タバコの葉がこぼれている事がありますが、品質に問題がある訳ではない」と念を押されています。

ラッパーはジャワ産で土色。どことなくアジオ・ハーフコロナを思わせる色です。吸い口はもちろんカット済みです。手に持った感触はやや軽く、ドローも極めて軽快です。鼻を当ててみるとなかなかキツイ堆肥臭がします。湿度はパサパサに乾いている感じです。

まず、未加湿のまま味わってみました。出だしは乾いたコクとややスパイシーな味わいで、煙草らしいじんわりとしたやわらかい辛さが感じられます。香りは香ばしく悪くない感じです。ほんの微かですが、ハバナ系にあるような旨みを感じます。

ラッパーで巻かれてない先端の灰が落ちやすいので、序盤は注意が必要です。青臭さや強いアクはなく、クセはあまり無い印象です。同国製のネオスシリーズのようなバインダーがシートのものと違い、嫌味なエグさも無く、自然な味わいです。燃焼スピードは若干速い気もし、ミニシガリロ並みの長さなので、燃焼時間もクラブやミニ並みかも知れません。一応気をつけて吸っていましたが、少し頭がぐっと重くなる感覚になり、不本意ながらヤニクラしました。ややストロングな印象です。終盤、微かにナッティーな風味が出ます。

ブレンドのバランスで良い味を作っているという印象です。似た味の銘柄は、オランダ製のオリファントのマシンメイド辺りでしょうか。オリファントほど高級感のある味ではありませんが、アジオ・ハーフコロナのようにクセが強い事もなく、かと言ってウィーレムツー・ハーフコロナのようにコクだけという事はなく、ハバナ葉入りで旨みも少しあります。

オリファントが好きな方は、試す価値があると思います。オランダシガーのようなブレンド系の味なので、ハバナ風の味わいは期待しないほうが良いと思います。ヨーロッパ製のブレンド系ローコストシガーとしては、なかなか鮮麗されていると感じます。

加湿していない状態では、雑味が多い印象で、個人的には驚くほど美味とは思いません。味はスイスのビリガーエクスポートのほうが良い印象です。

加湿すると味が良くなりそうな印象だったので、2週間加湿したものを試しましたが、オリファントと同様、トゲトゲしかった部分がかなり丸くなり、コクも旨みも引き立ち、雑味も感じなくなり、味わいは随分良くなる印象です。

 

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● ネオス・ミニ・レゼルバ

価格に対する満足度: 値段相応。

特徴: キューバ葉の味わいがそこそこに感じられる。

サイズ: 直径約7mm 長さ約82mm

味のタイプ: 旨み、やや雑味

悪い点: とくに無し。

味の好み: ★★ まあまあ

コストパフォーマンス: ★★★ 普通

ベルギー製。10本380円。半分はキューバ葉を使用し、他に3種の葉をブレンドとの事。ネオス・ミニよりやや値段が上です。巻きはカッチリとしていて整っています。鼻に当てると葉巻らしい香りが、少しします。

キューバ葉らしい甘味と旨みがあります。香りはハバナ特有の甘い香りがありますが、100%のものと比べれば、今ひとつという感じです。わずかに雑味があり、辛味とエグ味を少し感じます。

ハバノスなどの高級ミニシガリロと比べるのは酷かも知れませんが、キューバ葉を使っていると言っても、葉巻らしさがイマイチなのでやはり低価格の味です。

とは言え、この価格で買えるミニシガリロとしては、キューバ葉の味わい感じられるという点で、なかなか凄いかも知れません。同価格帯のカフェクレームと比較すると、やや浅く、コクもカフェクレームの方が上かな?とも思います。ノーマルのネオス・ミニよりは、やや重く、満足感もあるような気もします。

未加湿では、同社のチワワ・オリジナルよりやや、主張の強い味かな?程度で、100%キューバ葉の味に慣れているせいもあってか、今ひとつ中途半端な印象ですが、加湿してみると、雑味が消え、やや味わいが良くなる気がします。

100%キューバには及びませんが、この値段でよく健闘したという印象です。

 

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● ネオス・チワワ・バニラ

価格に対する満足度: 価格相応

特徴: 吸い口が甘く、バニラの着香は控えめ。ショートスモーカー向け。

サイズ: 直径約7mm 長さ約67mm

味のタイプ: 甘口、着香、オーソドックス、エグ味

悪い点: 特に無し。

味の好み: ★★ まあまあ

コストパフォーマンス: ★★★ 普通

ベルギー製。20本650円。ベリーショートミニシガー。バニラフレーバーです。バニラの香りは微かなもので、あまりキツい匂いではありません。吸い口は甘いです。

チワワ・オリジナルに砂糖で甘さを付けたような感じで、基本的な味わいはチワワ・オリジナルと大差なく、深みがコストの割りにあり、香りもコストのわりにはマシな感じです。少しだけエグ味が感じられます。

ただ、バニラの味付けがややミスマッチな印象で、雑味が感じられます。全く好みの問題で、同じチワワなら、非着香のチワワ・オリジナルのほうが自分は口に合っています。

同社のネオス・エキゾチックと比べると、味わいがある気がしますが、吸い口が甘いので、爽やかさには欠ける気がします。

 

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● ネオス・チワワ・オリジナル

価格に対する満足度: 価格相応

特徴: 安いわりに、やや複雑さがあり、苦味は少ない。ショートスモーカー向け。

サイズ: 直径約7mm 長さ約67mm

味のタイプ: オーソドックス、エグ味

悪い点: とくに無し。

味の好み: ★★ まあまあ

コストパフォーマンス: ★★★ 普通

ベルギー製。20本650円。発売元はベルギーのネオスのシリーズですが、「メイドインスリランカ」の文字があるのでスリランカの工場で作られているものかも知れません。ベリーショートミニシガー。バニラテイストも出ていますが、これはノンフレーバーです。4種類の葉をブレンドしているとの事。

コストのわりに香りは良い感じです。わずかですが旨みもあり、香ばしい味わいで、重くも無くクセもありません。ただ、雑味は若干多く、終始エグ味が感じられる気がします。

コストのわりには複雑さのある味です。ネオス・ミニと比べると短い分、やや深みがあり若干面白い気がします。ただ、かなり短いので物足りなさはあります。

 

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● ネオス・ミニ

価格に対する満足度: 値段相応。

特徴: 軽快で旨み中心の味。雑味は少ない。

サイズ: 直径約7mm 長さ約82mm

味のタイプ: マイルド、旨み

悪い点: とくに無し。

味の好み: ★★ まあまあ

コストパフォーマンス: ★★★ 普通

ベルギー製。10本350円。ラッパーはジャワ葉が使用されていおり、フィラーはブレンドとの事。バインダーはシートかもしれません。甘さが控えめで、この価格帯のミニシガリロにしては珍しく、はっきりとした旨みがあります。スパイシーさはあまり無く、ごく僅かに酸味があります。香りは値段の割りに良いと思います。喫煙時間は短く、軽く一服で終わります。後味は僅かですが、ナッティーな渋味が残ります。

全体的に単調で面白みが無い感じはしますが、雑味が無く軽やかな口当たりです。アルカポネ・ポケットよりは品質は安定していて、苦味も少なく、ややマイルドな感じです。

加湿してみましたが、あまり変化は感じませんでした。

安くて旨みのあるシガリロは意外と少ないので存在感はありますが、色々なものを吸いなれている人には単調でちょっとつまらない味かも知れません。個人的には旨みが欲しい時にはいいかな、という程度です。価格も安く、味も人を選ばない極めて無難なものなので、軽いものを吸いたくなった時や、ミニシガリロ初心者には向いていると思います。

 

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● ネオス・カプチーノ

価格に対する満足度: 価格相応。

特徴: チョコレート系の着香料の香り。コーヒーフレーバーとしては実に無難。

サイズ: 直径約7mm 長さ約82mm

味のタイプ: 着香重視、甘口

悪い点: 特に無し。葉巻らしいクセが無く単調。

味の好み: ★★★ 普通

コストパフォーマンス: ★★★ 普通

10本入り350円。ベルギー製。泡立てた甘口コーヒー、カプチーノのフレーバーです。ラッパーはジャワ葉が使用されていおり、フィラーはブレンドとの事。缶入り。缶を開けるとコーヒーというより、ビターチョコのような香りが漂います。細いシガリロなので苦味が出やすく超クールスモーキングが原則です。吸い口は甘く味付けされています。

チョコレートっぽい着香の甘さと酸味が若干ありますが、軽快で旨みは皆無です。甘さはそれほどしつこくありません。葉巻らしさが無く単調で、飽きが来やすいかも知れません。香りも香料の香りのみという感じです。ほとんどのフレーバー・ミニシガリロがそうであるように、使っている葉が安っぽいという印象です。後味にはミルクっぽいものが若干ですが残る感じです。

軽快に愉しめるソフトドリンクのような着香シガリロです。缶の造りはしっかりしています。

たまに吸うと、美味しく感じます。

 

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● ネオス・チョコレート

価格に対する満足度: 今ひとつ。

特徴: 着香で付けたチョコレートの風味。

サイズ: 直径約7mm 長さ約82mm

味のタイプ: 着香重視、甘口

悪い点: 特に無し。葉巻らしいクセが無く単調。

味の好み: ★★ まあまあ

コストパフォーマンス: ★★ まあまあ

ベルギー製。10本入り380円。チョコレートフレーバーのミニシガリロです。香りはほろ苦い感じです。

ネオス・カプチーノもチョコっぽい香りでしたが、こちらはさらに香りに濃厚感があります。一時期ベルギーと言えばチョコと言うほど国内でベルギーチョコが話題になった事もありましたが、それを意識してか、缶に日本語で「ベルギーチョコ味」と書かれたシールが張られています。

吸い口は甘く味付けされているようです。味に関しては着香で付けたチョコレートの風味が全般で、普通の甘口のフレーバーシガリロという印象です。ネオス・カプチーノよりも高いようですが、それほどの差はあまり感じられませんでした。

青臭さが若干あり、細いせいか辛さは出やすいようです。やはり単調で葉巻らしいクセや旨みは皆無です。

個人的には、ネオス・カプチーノのほうが好みです。また、チョコレート風ならばプレミアムシガーのプランセシアのほうが、このようなフレーバーものよりチョコに味わいが似ていると感じます。

 

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● ネオス・エキゾチック

価格に対する満足度: 物足りない。

特徴: 紙巻風で極めて軽快な味。着香モノだがしつこい甘さははない。

サイズ: 直径約7mm 長さ約83mm

味のタイプ: 着香重視、ビター

悪い点: 特に無し。作り物っぽい味という印象。

味の好み:  いまいち

コストパフォーマンス: ★★ まあまあ

10本入り350円。ベルギー製。プラスチックの缶入り。缶を開けるとバニラの香りが漂います。女性向けのシガリロというふれこみで販売されています。ラッパーはキツネ色をしています。

バニラの甘い香りがし、ビターで軽快な爽やかな味ですが旨みやコクはあまりありません。クセもなく紙巻に近い味で、若干苦味が出る場合があります。中盤からスパイシーさがわずかに加わります。コーンスナックのような香りが少しだけします。

ネオス・ミニのように旨みがあるわけでもなく、ただ軽いだけのアロマシガーという感じで個人的には非常に物足りない感じです。使っている葉が安っぽい味という印象です。

紙巻慣れしている人や、葉巻の重さやクセが駄目という人には良いかも知れません。

 

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● フランドリア・ブラック

価格に対する満足度: 価格相応。加湿するとマイルドになる。

特徴: コクと香ばしい風味。塩味が効いている感じで、スパイシーで口当たりも少し濃い。

サイズ: 

味のタイプ: スパイシー、香ばしさとコク、塩味 (加湿すると、落ち着いて丸くなる印象)

悪い点: 特に無し。

味の好み: ★★★ 普通

コストパフォーマンス: ★★★ 普通

30g入り。「MADE IN BELGIUM」と大きく表記されている為、ベルギー製と解ります。「巻紙付」と日本語表記があり、「PAY−PAY」というスペイン製らしき巻紙が付属していました。見た目はヘンプのような印象です。

フランスの煙草銘柄、ジタンやゴロワーズといったものと同じ、『黒煙草』のシャグ版との事。普通の煙草が黄煙草と言われるのに対し、主にヨーロッパで作られる製法の一つで、タバコ葉を堆積発酵させたのが黒煙草というものらしいです。

香りは何だか鰹節のような感じです。かなりの極細切りです。湿度は乾いている感じです。未加湿のものを、ピュアヘンプで、スリム巻き、フィルター無し、口腔喫煙で味わってみました。

香ばしく、コクがある感じます。ややスパイシーです。オランダ製のスタッド・オートマールスムと同じ傾向の味と思いますが、スタッド・オートマールスムより苦味が少ない印象です。バージニア系のような甘味は全くありません。塩味のような後味が残ります。

香ばしいと言っても、スマトラ系シガリロの香ばしさには大きく劣り、とても葉巻に迫るほどでは無い気がします。

実は、葉巻葉にできるだけ風味が近いシャグは無いのかと思い、バージニア系とのブレンド用に購入してみたので、試しにゴールデン・ヴァージニアとのブレンドも試してみましたが、甘じょっぱい感じになっただけという感じで個人的にはミスマッチな印象です。 

変な例えですが、バージニア系が、砂糖入りの紅茶だとすると、このフランドリア・ブラックは、サラミ・ソーセージです・・・つまり何が言いたいのかというと、全然傾向の違う味だという事です。

口当たりが重いので、ファインパイプで嗜むのには向いている気がします。

未加湿の状態だと塩味も強く、クドくてこればかりというのは、ちょっと遠慮したいですが、甘味の強いバージニア系の合間に吸うといいのかも知れません。

加湿するとクドさや刺激やしょっぱさが落ち着いて、どんどん丸くなって、パンチが弱まっていくようです。加湿し続けると、マイルドになる代わりに、どんどん独特のキャラクターが失われていくようです。クド過ぎるという人は数日加湿を、現状のままでいい場合は、加湿しないほうがいいかも知れません。

自分は数日加湿して、少しマイルドにしたら口にあうようになりました。甘いバージニア系とはまた違った美味しさで、また買っても良いなと思います。

付属の紙も試してみましたが、スローバーニングのヘンプ系という感じで、味も悪くは無い印象です。ただ、自分の使っているジクザグのローラーには数ミリ幅が広く、端を切らないとローラーにフィットしませんでした。

 

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● フランドリア・ベルジック

価格に対する満足度: 価格相応。加湿するとマイルドになる。

特徴: 苦味中心。未加湿ではスパイシー。ストロングな味

サイズ: 

味のタイプ: ベリービター、スパイシー (加湿すると、スパイス感が低下)

悪い点: 特に無し。

味の好み: ★★ まあまあ

コストパフォーマンス: ★★★ 普通

30g入り。ベルギー製。お馴染みフランドリア・ブラックと同じ、黒タバコ系で、何でも、フランドリア・ブラックよりさらにヘビーな味だというふれこみらしいです。

匂いは以外にも熟成感のある甘い感じです。葉は極細で、やや乾いている印象です。

まず加湿せずに味わってみました。香ばしい味と香りで、甘味は少ない感じです。フランドリア・ブラックが今手元に無いので、なんとも言えませんが、より苦味を強調した、辛口の味わい、という印象です。コクは普通で、フランドリア・ブラックのように塩味はそれほどしないかも知れません。スパイス感は強めで、ニコチンも強い感じです。

黒タバコ系の特徴で、スパイシーで重く、独特の熟成感とそこそこの深みがあります。加湿無しだと基本的には辛いので、甘さを求めている人には向いていないと思います。

後味はかなり苦味が残り、飲み物を用意したほうがいいかも知れません。がっつりと重いのを吸いたい人に向いている印象です。

加湿すると、スパイス感が無くなって、丸く落ち着き、やや軽快になります。ですが、徹底して苦く、辛口であることには変わりません。

イタリアン・シガーのような奥深さが有るかというと、価格相応で、今一歩及ばずという感じでしょうか。シャグに葉巻ほどの香ばしさや深さを求めるのは無理があるかも知れません。

やや香ばしく、深みもあるとは言え、旨味も甘味もなくコクもまあまあで、個人的感想ですが、やや中途半端さが否めません。フランドリア・ブラックのほうが好みかな、とも思います。

 

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● ドミンゴ・ブラック

価格に対する満足度: 価格相応。

特徴: 微かにビターなコク中心で軽快。クセは少ない。

サイズ: 

味のタイプ: コク、ビター、マイルド

悪い点: 特に無し。

味の好み: ★★ まあまあ

コストパフォーマンス: ★★★ 普通

ベルギー製。40g入り。2012年からの新発売。様々なダークリーフをブレンド。

匂いは黒蜜のような甘く熟成感のある香りがし、着香らしい匂いはほとんど感じられませんでした。フランドリア・ブラックのような堆積発酵かどうかは解りません。

カットは極細切りで、湿度はやや乾いた感じです。未加湿のものを、フィルター無し、ピュアヘンプでスリム巻きにして、口腔喫煙で味わってみました。

なかなか強いコクを感じますが、軽快です。フランドリア・ブラックと比較すると、クセが無く非常にマイルドで軽快、同シリーズのドミンゴ・ナチュラルと比較すると、甘さが抑えられていて、ビターなコクが主体のようです。かと言ってニガ過ぎという事はありません。

フランドリア・ブラックのような、重くて強いクセは期待しないほうがいいです。ドミンゴのビターテイストと思われたほうがいいんじゃないでしょうか。未加湿の状態では、やや辛さもでます。

個人的には、パンチの強いフランドリア・ブラックのほうが好きかも知れません。クセの強いのを好む人には、ややつまらないかも。軽快な喫味を好む人で、甘いバージニアに飽きている人には良いかも知れません。

 

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● ドミンゴ・ナチュラル

価格に対する満足度: 価格相応。

特徴: スタンダード、無難系。そこそこ甘く、コク中心で軽快。クセは少ない。

サイズ: 

味のタイプ: やや甘く、マイルド

悪い点: 特に無し。

味の好み: ★★ まあまあ

コストパフォーマンス: ★★★ 普通

ベルギー製。40g入り。100%ナチュラルをうたっており、「100% WHOLE LEAF TOBACCO」、日本語で「無添加」と書かれています。主にブラジルの葉にバージニア、バレー、ダークエキュアド、スイート・オリエントの葉のブレンドとの事。

リーフはやや細切りで、湿り気を全く感じないくらい乾いています。匂いは熟成感のある甘い匂いがします。まず未加湿で、ピュアヘンプで巻いて味見してみました。

口当たりは非常にまろやかで軽快な口当たりです。色々な葉が入っているせいか、コク、甘さ、僅かなスパイス感と、バランスがとれた味がします。

しかし難を言えば、際立って強い個性はなく、スタンダードな印象を受けます。

イギリスのゴールデン・バージニアほど、深くなく、こってりはしていません。ドイツのマニトウ・ゴールデンと比較すると、スパイス感は弱いようです。

個人的には、もう少し個性派のほうが好きなので、まあまあという感想です。

付属の紙も試してみましたが、燃焼が早く、やや紙っぽい口当たりでしょうか、普通の紙巻タバコのような感じになります。個人的にはこれではなく、ピュアヘンプを使いたいです。

 

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● フロリーナ

価格に対する満足度: 価格相応。香ばしい香りは気に入ればなかなか愉しめる。

特徴: 香ばしい香りが良い。甘みの無い、コクの味わい。若干アーモンドのような着香系の香り。

サイズ: 

味のタイプ: 香り重視、ジャガイモの皮のような渋いコク、シンプル、着香系?

悪い点: 特に無し。

味の好み: ★★★ 普通

コストパフォーマンス: ★★★ 普通

40g入り。ベルギーのセモア地方の伝統的な製法で作られているタバコとの事。嘘か真か、未だに木造の納屋で自然乾燥させているとか。パッケージには「Smoking Tobacco Cut」と書かれており、厳密にはスモーキングタバコというジャンルに属している事を主張しています。

パッケージを開ける前から、なんか嗅ぎ覚えのある匂いがします・・・これはアニス!!

どうもアニスやアーモンドっぽい匂いのように思いますが、気のせいでしょうか。封を開けて鼻を当てると、杏仁豆腐のような甘い香りがします。香料の匂いかは解りません。

シャグの太さは、割りと太めです。オランダのスタッド・オートマールスムよりは細切りですが、他のシャグよりは太いです。これが、スモーキングタバコの特徴なのかも知れません。

触るとやや湿度は感じられますが、基本的にはパサパサしています。ピュアヘンプで巻いて味わってみました。

鼻を当てた時の甘い香りとは正反対に、甘さは全く感じません。ジャガイモの皮のような渋いコクのみのシンプルな味わいです。やはりスタッド・オートマールスムと同系統な印象です。スタッド・オートマールスムと比べると苦味は少なく、軽快な味わいに感じます。

香りは甘く香ばしい感じで、微かなバニラ着香のような感じです。このやわらかな香りは悪くない感じで、これがフロリーナの持ち味のようです。

これが伝統の古タバコの味わいなのかも知れません。スタッド・オートマールスムと同様、他のタバコとは一線を画す感じです。スタッド・オートマールスムが好きな人には良いかも知れません。

付属の紙は、ヘンプ系のような感じで味は悪くない印象で、自分は普通に使えました。ただ、71mmくらいの幅なので、70mm用のローラーだと少し大きいような気もします。

 

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● ラスタ・ナチュラル

価格に対する満足度: 価格相応。

特徴: 苦さ、渋さ、甘さ、コク、塩気がそれぞれ控えめに備わっている。ナチュラルタバコの味わい。

サイズ: 

味のタイプ: スタンダード、複雑な味わい。ややビター寄り。

悪い点: 特に無し。

味の好み: ★★ まあまあ

コストパフォーマンス: ★★★ 普通

25g入り。ベルギー製。赤黄緑のラスタ柄のパッケージ。ラスタファリの略らしく、ジャマイカの社会に関係がありそうですが、詳細はよく解りません。バージニアブレンドとの事。

極細切りで、指先に湿度をほとんど感じないほど乾いています。香りはやや蜜のような甘い香りと、熟成感のある匂いで、実にナチュラルタバコらしい感じです。

ピュアヘンプでフィルタ無し口腔喫煙で、未加湿のものを味わってみました。

しっかりした乾いたコクと、ほのかにビターな渋みがあります。わずかに塩気があり、甘さは微かなアクセントという感じです。味は少し複雑で、軽快すぎず重すぎず、スパイス感も微かにあります。

それぞれの味わいが、よいバランスで控えめに備わっている印象です。どちらかと言えば、スタンダードで無難かも知れません。

個人的には、やや無難過ぎる気もして、まあまあの感想です。気に入るかどうかは好みの問題のような気もします。

試した他の銘柄で近いのは、同国製のドミンゴ・ナチュラルや、オランダのルックアウト辺りかも知れません。ドミンゴ・ナチュラルと比べると、こちらはややビター寄りでスパイス感もあります。ルックアウトよりは苦くない気がします。

付属のオルランドという50枚入りの紙を使ってみましたが、雑味が少なく、普通に使えて、なかなか良い印象です。ジグザグの紙のように角がカットされているので、ローラーで巻きやすい作りになっています。

 

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