イギリス

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● ゴールデン・バージニア

価格に対する満足度: 価格相応

特徴: 強いコクと、マイルドですっきりしたバージニア葉の甘味。熟成感のある深みのある味わい。

サイズ: 

味のタイプ: マイルド、ウェット、こってりコク、甘味、やや強い酸味、やや塩味

悪い点: 特に無し。葉が細いので、詰め込みすぎるとドローが悪くなりやすい。

味の好み: ★★★ 普通

コストパフォーマンス: ★★★ 普通

イギリス製。50g入り。シャグ(手巻き煙草)です。葉巻とは無関係ですが、嗜んでみたので感想を書きたいと思います。刻み煙草葉がパウチに入っているだけですので、味わうには、シャグ用のペーパーに巻いて吸うか、煙管やシャグパイプなどで吸う事も出来ます。

この銘柄には、リズラ(赤)というベルギーのペーパーが50枚付属して来るようです。別途ローラーを買っておけば、これで簡単に紙巻を作る事が出来ます。ペーパーは沢山種類があり、燃焼速度もそうですが、素材によって煙草の喫味がかなり違ってきます。

またこの銘柄はパウチがジップロックのように、開封後も密閉できるようになっています。シャグの葉はしっとりと湿っているもので、乾いてしまうとシガリロなどと同じように辛くなるようです。密閉できるので、ある程度単体でも乾燥を防げますが、開ける度に外気で乾いていくので、保管時には、ビニール容器などで加湿保存したほうが良いようです。

パウチを開いて触ってみると、かなり細切りです。ドラムと似ていますが、ドラムよりは若干太い印象です。これもドラムと同様、固く詰めすぎるとドローが悪くなるので、ローラーで巻く時はよくほぐしてから、ふんわりと巻くといいようです。

今回はリズラを使わず、ピュア・ヘンプというペーパーで嗜んでみます。このペーパーはその名の通り、ヘンプ(麻繊維)100%素材です。切手の裏を舐めているような後味と、微かな紙っぽさが若干あります。

予め少し加湿し、スリムサイズに巻いてフィルター無しの口腔喫煙で味わってみました。

荒さや辛さは全く無く、まったりとしたコクと、微かな甘味、少し強めの酸味、そしてやや塩味が効いています。味はドラムに近いと感じます。しかし、ごく僅かですが、こちらのほうがバージニア葉の甘味が強く感じられます。ドイツ製のマニトウ・ゴールデン・シャグよりは甘くない気もしますが、刺激が少なく、味に落ち着きがあり、後味がとてもすっきりしています。

葉巻と比較するのはナンセンスですが、いかにシャグとして美味しいと言われていても、ペーパーの雑味が気になって、シガリロの香ばしい香りが恋しくなります。この辺はコスト相応なので仕方の無い事かも知れません。個人的には、同価格帯のノーブル・プティ・スマトラを吸ったほうが幸せな気分になれる気もしますが、アメリカのシートドライシガーやオランダの下手なミニシガリロよりは美味しい気もします。

余談ですが、シャグのコストパフォーマンスが箱入りの紙巻より良いかどうか、多くの人が考えると思います。ですが、実際はフィルターやペーパーの値段を含めると、箱入りの紙巻と大して差は無いようです。抜け道はなかなか無いという訳ですね。ただ、ペーパーやフィルターを使わず煙管で嗜めば若干のコスト軽減にはなるようです。

 

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