欧州連合 (European Union)

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● ラ・キャピターナ ミニ

価格に対する満足度: 若干高いと感じる。

特徴: キューバ葉らしい旨みと甘味。辛味は控えめでマイルド。香りは良い。

サイズ: 直径約7mm 長さ約81mm

味のタイプ: 甘味、旨み、コク、マイルド。

悪い点: 特に無し。キューバ製のような複雑さはあまり無し。やはり味はヨーロッパ製。

味の好み: ★★★ 普通

コストパフォーマンス:  いまいち

EU製。20本1500円。箱には「100%TABACO CUBANO」と大きく書かれており、キューバ産の葉のみで造られていると主張しているのが解ります。定評のあるビリガー社製です。サイズはノーブル・プティのようなミニシガリロサイズです。巻きや切り口はヨーロッパ製らしく綺麗ですが、色には若干のバラつきが見られます。手触りからして、ぎっしりと葉が詰まっているという感触で、硬いボディです。香りは少し強く、葉巻らしい匂いが漂います。

出だしから、キューバ葉独特の強い旨みと甘味とコクがはっきりと出ます。香りも柔らかくとてもいいものです。このサイズのミニシガリロは、苦味や辛味が強いものが多いと思いますが、このラ・キャピターナ・ミニは、辛味や苦味は少ない気がします。口当たりの柔らかいマイルドな味わいでありながら、旨みも甘味もしっかりと感じられます。

ハバノスの高級ミニシガリロと比較すると、複雑さでは負ける印象ですが、旨みや甘味はそれに迫るほど備わっている印象です。ただ、キューバ製のような、荒々しさや、複雑さ、奥深い感じは無理なようで、味わいはやや単調で、ヨーロッパ製という感じです。まあまあ美味しいのですが、ハバノスのような味わいは期待できないかも知れません。

同じ価格帯のドン・エステバン・シガリロと比較すると、ボリュームの点で大きく負けます。味わいもドン・エステバン・シガリロのほうが、太いせいか若干良い気もします。値段を考えると、ノーブルプティ・ピュアハバナフィーラーのほうがコストパフォーマンスが良い気がします。

この価格帯には、キンテロ・ミニシガリロ、ジノ・スマトラ、ドン・エステバン・シガリロなど、ハイクオリティなラインナップ揃いで、どうもこのラ・キャピターナ・ミニの良さが霞んでしまう印象です。

 

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● アシュトン・ミニシガリロ

価格に対する満足度: 味は高級感があり、それなりに美味しいが、コストは厳しい。

特徴: 深煎りのブラックコーヒーのようなビターテイストで、香ばしく、やや乾いた味わい。

サイズ: 直径約7mm 長さ約83mm

味のタイプ: ビター (加湿後は、塩味の効いた旨みの主張が強くなる)

悪い点: 特に無し。

味の好み: ★★★★ 良い

コストパフォーマンス:  いまいち

EU製。10本1200円。白を基調としたデザインの紙箱入りです。「Made in the E.U. for Ashton Distributors Inc.」の文字が見られる事から欧州製である事が解ります。ベルギーの工場で作られているという情報もありました。フィラーに主にドミニカの葉を使用している事から、ドミニカ製と紹介されている場合もあるようです。ラッパーはエクアドル産の高級葉らしく、熟成感のあるこげ茶色です。

20本入りで2400円のものもありますが、これは10本入りの方です。

出だしは香ばしいビターな味わいで、甘味はほとんど感じられません。旨みとコクも感じられます。香りも香ばしくてなかなか良い感じです。雑味はあまりなく、ややドライでスッキリとした味わいです。後味は若干エグ味が残ります。深煎りのブラックコーヒーのような、香ばしい苦味を主体とした、シンプルな味わいと感じます。喫煙時間は軽く一服という感じで、コーヒーとよく合います。

加湿すると、苦味は抑えられ、塩味の効いた旨みが出て、口当たりもややウェットになります。加湿後と加湿前でかなり印象が違い、加湿前は苦味主体、加湿後は旨み主体に感じられました。コーヒーのような苦味が好きなので、個人的には加湿しないほうが好きかも知れません。

雑味の少なさに高級感があり美味しいと感じます。ただ、この値段だと高級ハバノスが買えてしまうので、よほどこのアシュトン・ミニシガリロの味が気に入っている場合でもない限り、手を出しにくいというのが本音です。苦味を愉しみたいのなら、カフェクレーム・ノアールあたりで代用したほうが、個人的にはリーズナブルな気がします。もちろんカフェクレーム・ノアールよりは、味わいもナチュラルで統一感があり、旨みもあるので、こちらのほうが断然美味しいと思います。香りは、ノーブル・プティで満足な感じです。

 

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