インドネシア

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● ゴールドシール・シガリロ 

(ゴールドシール・プレミアム・スマトラ・シガリロ)

価格に対する満足度: 良い味わいだが、コストパフォーマンスは、ペティトのほうが良いかな?

特徴: 深みのある複雑な葉巻らしい味わい。香りも良い。非ハバナでは突出した一品。

サイズ: 直径約8mm 長さ約93mm

味のタイプ: ドライ、甘味、ビター、スパイシー、酸味、アーシー(土壌臭)

悪い点: 特に無し。

味の好み: ★★ まあまあ (加湿後は、★★★★ 良い 

コストパフォーマンス: ★★ まあまあ

インドネシア、ジャルム社製。10本800円。使われている葉は同シリーズのペティトと同じで、ラッパーはスマトラ。フィラーはジャワとブラジルを使用とのこと。箱には「100%TOBACCO」の文字が書かれています。火を付けずに匂いを嗅ぐと実に葉巻らしい土壌匂がします。サイズはクラブサイズに近いでしょうか。コイーバクラブ等と比べるとやや細い気もします。「PREMIUM」とサブタイトルが付いていますが、プレミアムシガー(ロングフィラーの手巻き)という意味では無い気がします。

箱はシールで封印され、シガリロ一本一本がセロファン包装されており、シガーバンドまで巻かれています。ラッパーは葉脈がはっきりとしていて荒々しい感じですが、巻きは全体的に整っていて綺麗です。葉はぎっしりと詰まっている感じで、感触は硬いです。同シリーズのペティトと比較すると太さはそれほど変らない感じですが、やや長くなっています。

出だしは、乾いた甘味と、コクと、ささやかな旨みです。同時に焼きたてのパンのような香ばしい香りが漂います。中盤から酸味出て、やや土臭く、ビターな味わいになります。嫌味はあまりありません。強さはそこそこで、ドンエステバン・シガリロ並でしょうか。香りはやや独特で青臭い感じがありますが、非常に良い感じで、ドンエステバン・シガリロよりも良い印象です。

単価やボリュームが近い、ドンエステバン・シガリロと比較すると、ドライな味わいで、甘味も旨みも控えめな気がします。ただ、味わいは非常に葉巻らしく変化もあり、複雑でナチュラルな感じです。見た目は細いですが、燃焼はゆっくりで、楽しめる時間はドンエステバン・シガリロよりも長い印象です。後味はわずかにクルミっぽい感じですが、スッキリしています。

ジャワ、スマトラ系と言った感じで、アジオ・ハーフコロナや、ジノ・ミニシガリロ辺りが好きな人には向いているかも知れません。個人的には、もっと旨みや甘味があって、価格帯もボリュームも近い、ドンエステバン・シガリロのほうが好みです。ドンエステバン・シガリロの甘さに飽きた時に吸うと、良い感じです。

加湿すると、マイルドでウエットな味になり、かなりコクが増してなかなか美味しく感じられました。非常に葉巻らしくて、バランスのとれたいいシガリロだと思います。

包装にこだわっている分、ややコストも高めな気がし、コストパフォーマンスは、同シリーズのペティトのほうが良い気もします。個人的には、そのままのボリュームで包装を簡素にして価格がもっと安ければ、評価はもっと良かったかも知れません。

この値段の非ハバナのクラブサイズとしては、美味な部類だと感じます。お勧めのシガリロとして紹介したいのですが、旨みがあまり無いせいなのか、常喫するには少し飽きやすい気もしました。

 

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● ゴールドシール・ペティト 

(ゴールドシール・プレミアム・スマトラ・ペティトシガー)

価格に対する満足度: 価格相応。

特徴: この価格帯では圧倒的な葉巻らしさ。旨みは無いが複雑で強調的、土臭さがある。

サイズ: 直径約8mm 長さ約79mm

味のタイプ: オーソドックス、アーシー(土壌臭)

悪い点: 特に無し。

味の好み: ★★★ 普通

コストパフォーマンス: ★★★★ 良い

インドネシア、ジャルム社製。10本400円。ラッパーはスマトラで産毛が確認できます。フィラーはジャワとブラジルを使用とのこと。箱には「100%TOBACCO」の文字が書かれています。火を付けずに匂いを嗅ぐと実に葉巻らしい香りがします。「PREMIUM」とサブタイトルが付いていますが、プレミアムシガー(ロングフィラーの手巻き)という意味では無い気がします。

香りも味も葉巻らしい土臭さがあります。ややスパイシーでコクがあり、しつこくないささやかな甘味と酸味を感じさせます。複雑な味わいですが、旨みだけは薄いようです。後半はナッティーな風味が加わります。香りも柔らかく良い感じです。

吸ってみてびっくり、この価格帯では驚きの本格感です。口当たりは濃いのに不思議と軽い感じです。

加湿すると土臭さは和らぎ、十分に加湿するとほとんど抜けてしまいます。加湿後は個性が薄れますが、吸いやすくなる印象です。

旨みはあまりありませんが、葉巻らしい土臭さが好きな人にはオススメです。

 

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● マッチョ・クローブ

価格に対する満足度: コストパフォーマンスが高いが、常に吸うには個性が強すぎる気がする。

特徴: 南国情緒を感じさせる、柔らかで甘みのあるユニークな味。雑味は無い。

サイズ: 直径約7〜5mm 長さ約75mm

味のタイプ: 着香、マイルド、ユニーク

悪い点: 特に無し。

味の好み: ★★★ 普通

コストパフォーマンス: ★★★★ 良い

インドネシア製、12本330円。クローブ(丁子)フレーバーの煙草のようです。クローブはとんかつソースやカレーなどにも普通に入っている香ばしいスパイスです。12本全てがまとめてセロファン包装されています。大きさはかなり雑な印象で太さも一定ではありません。太いほうに火を付けるようです。

辛味や苦味はなく、しっかりとした旨みとコクがあり、微かに甘みのある柔らかな味です。クローブ独特の甘く香ばしい風味がなかなか絶妙にマッチし、ちゃんと味わいとして感じられます。雑な見た目に反して、雑味はあまりなく、とても吸いやすい印象です。喫煙時間は軽く一服に調度良い感じです。後味はココナッツのような風味が微かに残りますが、嫌味ではありません。

かなりユニークな味わいなので、こればかり吸っている気にはなりませんが、たまに吸う分にはよいアクセントになってくれそうです。コスト面でも納得のいくものです。

 

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