アメリカ
● グッディーズ・シガリロ 価格に対する満足度: 価格相応 特徴: キングエドワード・シガリロを、より自然な味わいに改良?クドい感じが無くなっている。 サイズ: 直径約10mm 長さ約110mm 味のタイプ: 甘味、コクと、やや旨み。気にならない程度のエグ味 悪い点: 特になし。複雑さや深さはあまり無い。 味の好み: ★★ まあまあ コストパフォーマンス: ★★ まあまあ アメリカ、キングエドワード等でおなじみのスウィッシャー製。5本600円。2009年からの新製品だそうです。「NATURAL LEAF WRAPPER」と目立つように書かれている通り、ラッパーはナチュラルだと主張しています。一本ずつセロファン包装されています。箱入りのせいか、ややスクエアにプレスされています。ラッパーは狐色で、滑らかで光沢があり、鼻に当てると、クッキーのような甘い匂いが少しします。一見するとキングエドワード・シガリロに似ていますが、葉脈はより目立つ印象です。セロファンを解くと、シガーバンドも外れます。 出だしは、自然な甘味を帯びたコクと旨みです。キング・エドワード・シガリロで感じたような妙に紙っぽい味わいや、妙に嫌味に感じた甘さは全く無く、それどころか、多少の旨みすら感じます。苦味や辛味はほとんど無く、エグ味は舌の上に残りましたがそれほど気になりません。香りは甘く柔らかくて、悪くありません。 キング・エドワード・シガリロで個人的に気に入らなかった点は、全て改良されているという印象です。どちらかと言うと、雑味の少ない淡白な味わいに思います。 より自然な味わいの方向に改良されたな、と感じますが、それでも、アメリカ製らしく、深みや複雑さがあまり無いのは相変わらずです。同国製では、ガルシアベガ・チコや、ダッチマスター・コニャック・シガリロの方が、個人的な好みに合っている気はします。 加湿するとコクが強くなる気はします。軽快でありながら、旨みとコクをほどほどに備えており、妙なクセもなく、味も自然な感じなので、美味とは言えないまでも、極めてオーソドックスな印象です。 キング・エドワード・シガリロのマイナーチェンジのような印象ですので、キング・エドワード・シガリロが好きだった人にはお勧めかも知れません。
● フィリーズ・ブラックタイタン 価格に対する満足度: 価格相応。 特徴: 甘くこってりとした濃厚でマイルドなコク。嫌味、刺激は少ない。紙ラッパー。 サイズ: 直径約17mm 長さ約153mm 味のタイプ: 甘い風味の濃厚なコク中心。極めてマイルド。後半はエグ味が出る。 悪い点: 特になし。良い意味でアメリカン・シガー。 味の好み: ★★★ 普通 コストパフォーマンス: ★★ まあまあ アメリカ製。5本1000円。バニラフレーバーのマデューロシガー。大きくて黒い存在感のある箱入りで、一本ずつセロファン包装されています。セロファンを解くとシガーバンドも外れます。ラッパーの色はビターチョコレート色で、葉脈が無くタバコシートのような印象です。大きさは若干短いコロナサイズに近いでしょうか。吸い口はパンチカットのような穴が空けられていて、極めて軽いドローです。鼻に当てるとバニラというより、やや熟した果物っぽい香りがします。吸い口には蜜が塗られています。 出だしは、まるでケーキのような甘いコクです。はっきりとした味わいでありながら、シンプルな味で辛さやエグ味といった雑味がなく、とてもまろやかで濃いコクが口の中に流れ込んできます。バニラの着香は五月蝿すぎず、コクも強く、変な嫌味が無いので、なかなか美味しい気がします。香りも熟した果物のようで柔らかく、悪くありません。 この手のフレーバーシガーにありがちな、エグ味といった後味の悪さが序盤はほとんど無いのが好印象です。中盤を過ぎて後半になるにつれ、甘みがやや薄れてかすかに辛味とエグ味が出てきますが、飲み物で打ち消せる程度のものです。後半になるとエグ味が強くなります。 アメリカでは一定評があるそうですが解る気がします。見た目も葉巻らしく貫禄があり、コストも高すぎず、味もハッキリとしていて雑味が無い、極めて親しみやすいものです。ドローも極めて楽で、重さもサイズの割には軽めのようです。 気楽な味わいで、ドライシガーを初めて間もない人にもお勧めできる銘柄です。
● フィリーズ・ブラント・バニラ 価格に対する満足度: いまいち 特徴: コク中心。単純単調な味わい。うっすらと紙っぽいエグ味。紙ラッパー。 サイズ: 直径約17mm 長さ約153mm 味のタイプ: 甘口着香、コク中心、エグ味 悪い点: 終始エグい。 味の好み: ★ いまいち コストパフォーマンス: ★★ まあまあ アメリカ、スイッシャー社製。5本800円。フィリーズのブラントシリーズのバニラフレーバー。箱入りで、一本ずつセロファン包装されています。セロファンを解くとシガーバンドも外れます。ラッパーの色は黄土色で、葉脈が無くタバコシートのような印象です。サイズはペティコロナサイズという印象です。吸い口はパンチカットのような穴が空けられていて、軽いドローです。鼻に当てると濃いバニラの香りがします。吸い口には蜜が塗られています。 出だしは、コクのみです。ドローは軽めで豊かな煙を発します。シートラッパーのせいか、最初から後味にエグ味が感じられます。しっかりとしたコクがありますが、単純な味で深みはありません。香りは相変わらずバニラというよりは、果物のような感じで、「フィリーズ・シガリロ・ココナッツ」と差異はそれほど感じません。 同シリーズのブラックタイタンのほうが、マデュロシガーのせいか味にやや深みがあり、エグ味も少なかったので個人的にはブラックタイタンのほうが良い印象です。 フィリーズ・シガリロシリーズを太くしただけという感じで、フィリーズ・シガリロよりややコクが深い気もしますが、最後まで薄いエグ味が付きまとうので、フィリーズ・シガリロ同様、後味はあまり良くない印象です。ボリュームがありますが、コクのみで全体的につまらない感じです。 エグ味が強いのは乾燥しているせいかなと思い、包装を解いて少し湿度を与える為にバニラエッセンスとブランデーをラッパーにたっぷり塗り、ジップロックに入れて、後日に吸って見ると、エグさはかなり弱まり、大分マシに感じられました。
● フィリーズ・シガリロ・ココナッツ 価格に対する満足度: 葉巻としては、つまらない。 特徴: ただ甘くて軽快。ジャンクな味わい。軽くて酔いにくい。紙ラッパー。 サイズ: 直径約10mm 長さ約112mm 味のタイプ: 着香重視、人工的な甘さとコクのみ、お菓子感覚。 悪い点: 非常に浅く、単純な味で面白みが無い。灰が落ちやすい。 味の好み: ★ いまいち コストパフォーマンス: ★★ まあまあ アメリカ製。5本500円。ヤシの実フレーバーのプリトスサイズシガリロ。のはずですが、鼻を当ててみると生のココナッツとはかけ離れた、別の果物っぽい強烈に甘い臭いがします。ラッパーは紙テープのようでどう見てもシートです。吸い口にも蜜がしっかり付いているという感じで、咥えるだけで甘いです。 出だしは甘く柔らかいコクで、それほどココナッツらしさは特に感じられません。葉巻らしいクセはほとんどなく、軽快で臭みもクセもありません。燃焼はわりと早いようです。ラッパーがナチュラルではないせいなのか、灰が落ちるのが早いので注意が必要です。 まさにアメリカンテイストというか、かなりジャンクな味のシガリロです。色々なものを吸い慣れた人には、非常に面白みが無く感じるかも知れません。 初心者には良い気がしますが、ヨーロッパ製の安シガリロのほうがまだ、葉巻らしいものが多いので、決してこれをオススメしたくありません。同国製では、まだバックウッズのほうが美味しい気がします。ハバノスなどを吸う人はいまさらこれを試す必要は無いでしょう。 少し厳しい事を書きましたが、酔いにくくて軽快に愉しめるものを求めている人には良いかもしれません。
● スウィッシャー・スイート・シガリロ 価格に対する満足度: 一本吸ったら飽きてしまった。 特徴: まったりとした柔らかい口当たり。ややエグ味は強い。コクだけはしっかり。紙ラッパー。 サイズ: 直径約10mm 長さ約110mm 味のタイプ: 甘口、マイルド、エグ味 悪い点: 味わいが浅く、単調 味の好み: ★ いまいち コストパフォーマンス: ★★ まあまあ アメリカ、スウィッシャー社製。箱には「The Makers Of KING EDWARD」の文字が見られます。5本450円。クラブサイズよりやや大きく、ショートパナテラやプリトスに近いサイズです。セロファン包装されており、セロファンを解くとシガーバンドも外れます。 箱には「ベリースイートシガー」と書かれています。鼻に当てるとチョコレートのような甘い香りと僅かな土壌臭がします。ラッパーは土色で、ややザラザラしていて葉脈は無く、一目でタバコシートだと解ります。初心者向けのドライシガーとしてよく紹介される銘柄です。着香や味付けがされているかどうかはっきりとは解りませんでしたが、僅かに甘味が加えられているような気がしないでもありません。 吸い口はやや甘く、蜜の味が若干します。出だしはまろやかで柔らかいコクです。香りは柔らかい感じですが、特別良いというほどではありません。舌の上にエグ味が残ります。全体的に微かな甘味とコク中心の味わいで、終始味の変化はありません。 まさに初心者向けを意識して作られているという感じで、口当たりの柔らかさに重点を置いているという印象です。キングエドワード・シガリロと比べると、個性が弱い感じです。ダッチマスターよりも単調な気がします。エグ味はやや強い印象で、旨みもあまりなく単調なので、ハバノスなどを好む人は、あえてこの銘柄を試す必要は無い気がします。 個人的には非常に安っぽい味で、吸いやすいだけでつまらないという感想です。
● ガルシアベガ・マデュロ (ガルシア・イ・ベガ・マデュロ) 価格に対する満足度: やや高い。プリトスサイズで価格がもっと安ければ良かった。 特徴: マデュロの香ばしいほのかな甘味とコク。旨みもあり、クセが全く無くとても吸いやすい。 サイズ: 直径約15mm 長さ約150mm 味のタイプ: オーソドックス、やや甘味 悪い点: アメリカンシガーらしく、深みや複雑さは無く単調。 味の好み: ★★ まあまあ コストパフォーマンス: ★★ まあまあ アメリカ、スウェディッシュ・マッチ社製。4本1000円。「MADE IN THE DOMINICAN REPUBLIC」というシールが張られており、ドミニカの工場で作られていると主張しているようです。コロナサイズに近い感じですが、ややスリムです。セロファンの包装が2重になっており、1本ずつ包装したものを、さらにまとめて全部セロファン包装してあります。セロファンを解くとシガーバンドも外れます。外側のセロファンと箱が接着されており、抜けなかったので少々困惑しました。強く引っ張るとようやく外れました。 外観はプレミアムシガーのような貫禄ですが、吸い口にはパンチカットのような穴があります。その名称の通りマデュロラッパーで、やや荒々しく、色は深いこげ茶。鼻に当ててみると紅茶の葉のような熟成感のある香りがします。 出だしはまろやかなコクと旨み。アメリカンシガーらしく雑味や妙なクセは無く淡白な味わいです。マデュロのほのかな甘味は感じますが、他のアメリカ製ドライシガーによくあるような、わざとらしいクドさは全くありません。吸い込みは軽快で楽な感じです。香りは柔らかくて悪くありません。燃焼速度も普通です。 同価格帯には、タバカレラ・スマトラ、バスコダガマ・スマトラがありますが、クセの塊のようなタバカレラとは正反対の味です。バスコダガマ・スマトラと比較すると、個人的にはこちらの味わいのほうが好みです。 外観はプレミアムシガーのようですが、味は全くのショートフィラーの浅い味わいなので、奥深さを堪能するタイプではありません。ボリュームがあるわりに単調なので、何か飲み物を用意した方がいいかも知れません。重さはやや弱く、スパスパ吸ってもあまり酔う気配がありませんでした。個人的にはこの単調な味わいなら、プリトスくらいが丁度いい気がしました。 クセや深さや複雑さが無く、淡白で終始単調なのは、むしろアメリカンスタイルなのでしょう。軽快でとても吸いやすく、着香に頼らないナチュラルな甘味と旨みが感じられるドライシガーだと思います。個人的には、ビリガーエクスポート・マデューロのほうが、味わいもバランスも優れているような気もします。
● ガルシアベガ・チコ (ガルシア・イ・ベガ・チコ) 価格に対する満足度: やや単調だが、プリトスサイズ独特の満足感がある。 特徴: 爽やかな渋みと、旨みとコクが中心。クセや臭みはあまりなく軽快で淡白。 サイズ: 直径約10mm 長さ約107mm 味のタイプ: オーソドックス、やや渋み 悪い点: やや単調。 味の好み: ★★★ 普通 コストパフォーマンス: ★★★ 普通 アメリカ、100年以上の歴史を持つスウェディッシュ・マッチ社製。5本500円。クラブサイズよりやや大きく、ショートパナテラやプリトスに近いサイズです。セロファンの包装が2重になっており、1本ずつ包装したものを、さらにまとめて全部セロファン包装してあります。セロファンを解くとシガーバンドも外れます。 箱のサイズはダッチマスター・コニャックとほぼ同じですが、シガリロのサイズは若干こちらのほうがスリムです。 ガルシアベガシリーズは、マデュロラッパーからグリーンラッパーまで熟成度の違うものが色々と発売されており、このガルシアベガ・チコは茶色でやや光沢のあるラッパーです。鼻に当てるとよい土壌匂がします。パッケージには「DOMINCAN REPUBLIC」 「NATURAL LEAF WRAPPER」の文字が見られることから、ドミニカの葉を使用しており、ラッパーはシートではないと主張している事が解ります。確かに葉脈が見られ、外観上一応ナチュラルのように見えます。 煙が豊かで、出だしは乾いた旨みが感じられます。吸い込みは普通の印象で、特にクセや臭みは感じられません。最初からお茶のような口当たりのいい渋みが感じられます。甘みはほとんど感じません。香りは柔らかく香ばしいもので悪くはありません。後味は濃いお茶を飲んだ後のような渋みが若干あります。終始ほとんど味の変化は感じられません。それほど重くも無く、酔いにみまわれる事もありませんでした。 加湿を行うと若干ですが角が取れてマイルドになり、旨みも増す気がします。 アメリカの古い刑事ドラマ、「刑事コロンボ」のコロンボ警部のトレードマークの安葉巻もこのガルシアベガのシリーズの一つではないかと言われています。(コロンボの葉巻の銘柄には公式設定が無く、銘柄そのつど違っていたと言われます)その根拠は特徴的なグリーンラッパーであったからです。その他にもホワイト・オウルという銘柄が有力な説です。歴史ある銘柄なのでコロンボが劇中で吸っていた可能性はあると思います。 アメリカのドライシガーと言うと甘いという印象でしたが、このガルシアベガは違うようです。飲み物に例えると濃い目の緑茶という感じでしょうか。とても吸いやすいのですが、複雑さが無く単調で、面白みに欠ける気はします。ただ、ミニシガリロでは味わえないプリトスサイズ独特の満足感が得られます。
● ダッチマスター・コニャック・シガリロ (ダッチマスター・マスターズコレクション・コニャック・シガリロ) 価格に対する満足度: やや単調だが、プリトスサイズ独特の満足感がある。 特徴: 甘い着香中心の味わい。クセが無く軽快。チューブ入りと比べると気が抜けている。 サイズ: 直径約11mm 長さ約113mm 味のタイプ: マイルド、着香、甘口、わずかにエグ味 悪い点: 特に無し。味の変化がなく、極めて単調。 味の好み: ★★★ 普通 コストパフォーマンス: ★★★ 普通 アメリカ製。5本550円。コニャックフレーバー。クラブサイズよりやや大きく、ショートパナテラやプリトスに近いサイズです。一本ずつセロファン包装されています。セロファンを剥がすとシガーバンドも取れます。パッケージには「Natural Imported Wrapper」の文字があり、ラッパーは葉脈が見られ、外観上一応ナチュラルのように見えます。バインダーはシートのような気がします。 チューブ入りの一本売りのものと同等品のようです。ただ、セロファンの上から鼻を当てるとバニラのような着香の香りが漏れ出しているので、チューブ入りのものよりは保存性は悪いように思います。また、箱に敷き詰められている為か、断面は潰れてやや四角形になっている場合があります。 チューブ入りの一本売りのものと同等品の為、味は同じはずですが、やはり保存性が悪いのか、若干ですが味わいが薄いような気がします。吸い込みは軽めで楽です。甘い香りがしますが、ベタベタに甘くはありません。出だしから強いコクが感じられ、値段のわりにいいと感じますが、葉巻らしいクセは無く、ほぼ着香中心の味わいです。ごくわずかですが、エグ味がある気がします。終始味の変化もなく単調な味わいです。重くも無く、酔いにみまわれる事もありませんでした。プリトスサイズの為、ミニシガリロには無い独特の満足感があります。 チューブ入りのものと比べると、こちらは気が抜けた感じで、やや物足りなさを感じるので、チューブ入りのほうが単価が40円も高いのもなんとなく解る気がします。味はワイズガイス・コニャックあたりに似ています。 多くのフレーバーシガーがそうであるように、使っている葉が安っぽく、全般的にコク中心の味わいで、高級葉巻のような自然なクセや旨みはありません。香りが抜けてしまうと、もはや取り柄が無い気がします。チューブ入りのほうはコストパフォーマンスがいまいちですが、チューブ入りのほうがお勧めです。 試しに、ダッチマスターの空チューブの中に、バニラエッセンス数滴と、ブランデーを霧吹き(化粧品用の小さなもの)で入れてから、このシガリロを入れて蓋をし、1日置いてから吸ってみたところ、洋酒の香りが増して美味しいと感じられました。
● ダッチマスター・コニャック・シガリロ・チューボ (ダッチマスター・マスターズコレクション・コニャック・シガリロ) 価格に対する満足度: 価格相応。 特徴: 甘さはほどほど、クセが無く軽快。ドライシガー初心者にもオススメ。 サイズ: 直径約11mm 長さ約113mm 味のタイプ: マイルド、着香、甘口 悪い点: 特に無し 味の好み: ★★★ 普通 コストパフォーマンス: ★★ まあまあ アメリカ製。1本150円。コニャックフレーバー。クラブサイズよりやや大きく、ショートパナテラやプリトスに近いサイズです。一本ずつプラスチックチューブ入り。ラッパーは葉脈が見られ、外観上一応ナチュラルのように見えます。バインダーはシートのような気がします。 ややフィラーがこぼれてチューブ内に散らばっていました。匂いはバニラフレーバーのような甘い香りが漂い、一瞬お店が種類を間違ったのかと思いましたが、ラベルにはCOGNACとあるので間違いありませんでした。 ほのかに甘く、柔らかな口当たりで、軽快でクセや苦味も無い。バッグウッズのようにベタベタに甘くは無く、キングエドワードのように紙臭くもありません。 箱入り5本詰めの同等品もありますが、香りと味わいはこちらのほうが断然良い印象です。 特別に面白い要素も無いのですが、これといって腑に落ちない点もなく、極めて無難な印象です。 例え、口に合わなくても1本入りなので、お試しにもいい感じで、ドライシガー初心者には良いかも知れません。
● キングエドワード・シガリロ 価格に対する満足度: パナテラサイズにしなくて良かった。 特徴: 非着香だが甘い味が強調的。ラッパーは見た目が紙っぽい。旨みはややあり。 サイズ: 直径約11mm 長さ約110mm 味のタイプ: マイルド、特徴的な甘味 悪い点: 未熟な状態では、やや獣臭い。妙に紙臭い味わい。 味の好み: ★ いまいち コストパフォーマンス: ★★★ 普通 アメリカのスイッシャー社製。5本500円。フロリダ産の葉を主に使用との事。「NATURAL LEAF WRAPPER」と書かれている通り、ラッパーはナチュラルだと主張しています。初心者用シガリロのスタンダードとしてよく紹介される銘柄です。クラブサイズよりやや大きく、ショートパナテラやプリトスに近いサイズです。一本ずつビニールで包装されています。シガーバンドは包装から取り出すと取れてしまいます。ラッパーは葉脈が見られ、外観上一応天然のように見えます。若干光沢があり凹凸がほぼ無く紙テープのようにつるりとしています。 立ち上がりから甘さが出ます。フロリダ葉の特徴なのか、かなり独特の甘味がありますが、ハバナ葉ような口当たりのいい甘さとも違います。苦さ、辛さはほとんどなく、獣臭さは若干あるもののマイルドで極めて軽い口当たりです。マイルドと言えば聞こえはいいですが、甘さ以外の味が薄いだけのような気がし、悪い意味でアメリカンテイストという感じです。 後半はややスパイス感が出ます。紙を燃やしたような妙な後味がし、変な甘さもうっすらと残るような気がします。燃焼スピードはやや早いようです。重さは大きさのわりに軽く、スパスパ吸ってもあまり酔いそうな気配がありません。 十分加湿すると獣臭さが消え、香りと口当たりは随分良くなります。クドい甘さが柔らかい甘さに変化し、若干マシなものに変化します。 雑味が無く軽いので、加湿さえできればコスト相応の満足感が得られます。スタンダードとして紹介されている割には、意外に個性は強い印象で、好き嫌いが人によってはっきりと分れそうな気がします。個人的にはあまり好みではありません。 廃盤になりつつあり、後継としてか、グッディーズが発売されたようです。
● アヴァンティ 価格に対する満足度: ボリューム的には十分だが、味には一定の理解が必要。 特徴: 刺激的な味わいで、アニゼットの風味の強烈な個性。辛さや、砂糖のような甘さは無い。深さはややあり。 サイズ: 直径、11mm前後 長さ約108mm前後 味のタイプ: アニスシードの刺激的に甘い風味。刺激的だが、全体的にマイルド 悪い点: とくに無し。やや通好みの個性 味の好み: ★★★ 普通 コストパフォーマンス: ★★★ 普通 アメリカでは割と古いタイプの葉巻で。5本600円。アニスシードなどのスパイスとオレンジの皮で味付けしたリキュール、『アニゼット』のフレーバーシガー。アメリカのシガーメーカー、AVANTIシガーカンパニー製です。このメーカーが発売しているシガーには他にトスカーノ・スタイル・シガーの「パロディ」等があります。アニスシードは海外ではクッキーなどに乗せる事もある甘い風味の少し刺激的なスパイスです。 箱を開ける前からアニスシードの強烈な芳香が漂います。セロファンと紙で保護され巻きは綺麗な印象です。無造作に箱詰めされている同社製のパロディよりは丁寧な感じです。パッケージには「ALL TOBACCO」の文字が大きく掲げられている通り、シート等は使っていない事を主張しています。 色はマデューロラッパーのように浅黒く、ケンタッキー種の黒たばこを主に原料としているようです。手触りはやや固く、パロディに似ている印象です。鼻に当てるとアニスシードの甘い香りがします。サイズはプリトスに近いでしょうか。吸い口には蜜は塗られてないようです。 箱のまま放っておいても、香りはどんどん抜けていってしまう印象です。できれば箱ごとジップロックしておいたほうがいいかも知れません。逆に味がきつ過ぎるという人は放置しておけば、マイルドになります。 出始めは、アニスシードとオレンジピールの独特の刺激的な風味です。アメリカン・フレーバーシガーらしく、フレーバーの主張がとても強く派手な感じです。全く辛さはないのですが、刺激的な甘い風味と言うべきでしょうか。前評判では激甘と聞いていましたが、正確にはアニス独特の風味はするものの、砂糖のような甘さは全くありません。後味はアニス独特の刺激が少し残ります。 全般的にアニスの風味の主張とマイルドなコクのみで葉巻らしい旨みや土臭さはありません。香りはパンのように香ばしく悪くありません。ドローは普通の印象です。燃焼速度も普通でしょうか。ボリュームがあるので強さはあるかも知れません。 単体ではやや飽きも感じられたので、別にお酒や清涼飲料などの飲み物を用意して味わうと良い感じです。 シートを使用していない為か、嫌味なエグさが無く、深さもややあり、全体的にマイルドで、コクがしっかりとしており、ボリュームも十分で基本的には悪くない感じですが、アニス(アニゼット)の味が強烈に個性的過ぎて、人を選ぶシガーです。この強烈なパンチの効いた個性にハマればクセになるかも知れません。 個人的には3本吸った後からこの味がクセになり好きになりました。毎日は嫌ですが、刺激的な味が欲しい時には飲み物のお供にいいかなと思います。
● パロディ 価格に対する満足度: 飲み物と合わせるとなかなか良い。 特徴: スパイシーでアクが強い。コク中心、甘みは無く全体的に薄味。香りが強い。シンプルなのに奥深さのある味わい。値段の割りにボリュームあり。 サイズ: 直径、不定形 長さ約84mm前後 味のタイプ: スパイシー、コク、ややエグ渋み 悪い点: とくに無し。 味の好み: ★★ まあまあ (飲み物と合わせると ★★★ 普通 ) コストパフォーマンス: ★★★★ 良い アメリカ製。5本500円。イタリア独特の葉巻『トスカーノ』の製法で作られた、トスカーノスタイルの葉巻のようです。箱にはイタリア国旗があしらわれていますが、アメリカのシガーメーカー、「AVANTI CIGAR CO.」の文字が見られ、アメリカのメーカーが発売しているものです。このメーカーが出しているドライシガーは「アヴァンティ」が有名です。よくイタリア製と紹介されていますが、本場イタリアのトスカーノではない気がします。製造はイタリアの可能性もありますが、実態はよく解りません。 イタリアのトスカーノ地方のみ作られている葉巻が『トスカーノ』です。その製法は独特で、プレミアムシガーや、普通のドライシガーともまた違うようです。ケンタッキー種の黒たばこを主に原料としているようです。 セロファンなどで保護されている事もなく、箱にそのまま無造作に詰め込まれています。1本だけ、ラッパーが破けているものがありました。それを見て気づいたのですが、バインダーは使われていないようです。 表面は硬く、ラッパーもフィラーもカチカチに乾いている感じです。色はマデュロラッパーのように浅黒い色をしています。鼻に当ててみると、熟成感のあるやや甘い匂いと、どこか薬草を思わせるような香りがします。 太さは一定でなく、どれもまちまちです。サイズは細めのハーフコロナに近いでしょうか?まず、加湿せずにそのまま味わってみました。 出だしはスパイシーなコクです。イタリアンシガーの特徴で燻製のようなスモーキーな口当たりで、ややアクの強い味わい。旨み、甘みはほとんどありません。味は非常に薄いのですが、不思議とコクが強く感じられます。わずかですが、渋みは感じられます。香りはやや草っぽい香ばしい感じで悪くありません。 強く吸ってしまうと、辛味がとても出やすいので終始優しく吸い込んで、過燃焼させないほうがいい気がします。 少し吸っていてると、エグ渋味が感じられます。ドローは普通かやや重で燃焼はゆっくりのようです。これだけだと飽きがきそうなので、単体で愉しむより、何か飲み物を合わせたほうがいいと思います。中盤以降はエグ渋みが強くなり、飲み物無しでは飽きが来ました。 終始コクと草っぽい薄い味わいのみで、中盤から草っぽい香りが強くなる印象です。この香りが好きかどうかで、好みが大きく分かれる気がします。個体によっては途中で立ち消えがあり、火を付け足す事が何度かありました。なかなか終わらず、燃焼時間だけは値段以上にたっぷり長い印象です。強さは中の上という印象です。 アメリカンシガーにしては、奥深い感じがし、フィリーズのような、いかにもアメリカンテイストで単純な味わいよりは面白い気はしますが、最初は美味しいとはまでは思えませんでした。感覚的には、ドンフェロ・フェリトスが近い印象です。ドンフェロのようにピリピリした感じはありません。 本場のイタリアン・シガー、アマゾン・キャバリエと比べると、甘さやクリーミーさは劣ります。ただ、アマゾン・キャバリエよりもドローは軽く、燃焼も安定しているので、吸いやすい感じです。 アメリカ製トスカーノスタイルの印象は、とにかく甘みが無く草っぽい独特の薄味という印象ですが、これが本場イタリア製のトスカーノとどれだけ違うのかは、試していないので解りません。 加湿したものを吸ってみましたが、それほど変化は感じられません。ところが甘みも旨みもあまり感じないのに、不思議と味わいが奥深く、シンプルさが逆に飲み物との相性が良い気がし、2本目から飲み物と合わせてみると、なかなか美味しいと感じられました。 特に飲み物にも負けない強い独特の芳香はなかなか心地よい感じです。値段のわりに長くたっぷりと愉しめてコストパフォーマンスも悪くありません。誰にでも受け入れられる味では無いかも知れませんが、よくある単調で浅いアメリカ系のシガリロとは明らかに違います。
● スウィッシャースウィート・アウトローラム
価格に対する満足度: 価格相応。味は外観より悪くない。 特徴: 果実酒のような甘さ、序盤は軽く、中盤からやや葉巻らしさや強さが加わる。 サイズ: 直径約10〜13mm 長さ約110mm前後 味のタイプ: 着香、甘口、スパイシー 悪い点: とくに無し。外観が非常に雑なのは、意図的 味の好み: ★★★ 普通 コストパフォーマンス: ★★★ 普通 アメリカのスイッシャー社製。2本200円。コネチカット産の葉を主に使用との事。同社製「バッグウッズ」のラム酒(糖蜜酒)フレーバーと同等品です。サイズはショートパナテラに近いでしょうか、バッグウッズのパッケージからも確認できるように、意図的に雑な造りで、太さが一定でなく、1本は端からフィラーが飛び出しています。まさにアウトロー(無法者)という感じです。熟した果物のような香りがします。巻き目からするとフィラーが飛び出ているほうに火をつけるようです。ボディは見た目よりもしっかりとした固さがあり、吸い込みも悪くなく、ラッパーはシートではないようです。 果実酒のような熟成感のあるまったりとした濃い甘さ中心で、チェリー系のフレーバーのようなきつい酸味はあまりありません。序盤は葉巻らしいクセは皆無です。口当たりは非常に軽く、しばらくは何も考えずスパスパ吸える感じです。数分してからじょじょに強さが増し、ほのかにスパイシーさが出て、香りにも葉巻らしい青臭さが乗ってきます。後半は僅かにナッティーな風味が加わります。後味は思ったほどは舌に残らず意外とすっきりしています。 燃焼時間は速いようですが、大きいのでクラブサイズのシガリロよりは長く愉しめて吸い応えはあります。スイッシャー社製のドライシガーは、キングエドワード・シガリロが口に合わず少し警戒していましたが、味は外観ほど悪くなく、変化がありなかなか面白いので、非着香モノの合間に吸えば良いアクセントになる気がします。 このラム酒のフレーバーは味が気に入り、また欲しいと思わせるものでしたが、残念ながら廃盤になりつつあるようです。
● バックウッズ・ハニーベリー 価格に対する満足度: 価格相応。 特徴: ベリー系の甘酸っぱい味、終始軽快でカジュアルに愉しめる。 サイズ: 直径約10〜13mm 長さ約110mm前後 味のタイプ: 着香重視、甘口 悪い点: とくに無し。造りが非常に雑なのは、意図的 味の好み: ★★ まあまあ コストパフォーマンス: ★★★ 普通 フィリーズなどのフレーバーシガーで有名なアメリカのスイッシャー社製。5本550円。2007年に新発売された蜂蜜とベリー系のニューフレーバーです。コネチカット産の葉を主に使用との事。バインダーを使用せず、ラッパーのみでフィラーを巻き上げた独特の荒々しいナチュラルな外見です。太さもまちまちで、先端からはフィラーが飛び出していますが、これはパッケージのサンプルでもそうなのでエラーではなく意図的なようです。サイズは短めのパナテラに近く、そこそこに大きいです。 お菓子のような袋に無造作に入れられており、一度開けてしまうとあまり保存は効かないので、別にジップロック等を用意したほうがいいでしょう。吸い口を咥えただけで、火をつけていないのに甘辛さを感じます。火はフィラーが飛び出しているほうに付けます。香りは芳香剤系のベタベタの甘い香りがします。 序盤は軽快で肩の力を抜いてスパスパやれる感じです。吸い込みも軽く非常に吸い易いです。味はベリージュースのようで強い甘味とかすかな酸味があります、ただ蜂蜜っぽい感じはあまり感じませんでした。臭さやクセといった本来の葉巻らしい味はほとんどしません。ブラックストーンなどのリトルシガーとは違い、煙は豊かで濃いめなので肺喫煙は少しキツそうです。勿論口腔喫煙で十分に愉しめます。 中盤からやや渋味が乗ってきますが、終始軽快な口当たりです。同社製のアウトローラムと比べると、変化はやや乏しくクセも弱い感じで、少し面白みに欠ける印象です。 ボリューム感はあるので1本110円なら、たまには良いかなと思います。
● バックウッズ・バナナ 価格に対する満足度: 価格相応。 特徴: コク中心。バナナのマイルドなコクと風味が微かに感じられる。丸みのある口当たり。 サイズ: 直径約10〜13mm 長さ約110mm前後 味のタイプ: 着香重視、甘口、マイルド 悪い点: とくに無し。造りが非常に雑なのは、意図的 味の好み: ★★ まあまあ コストパフォーマンス: ★★★ 普通 フィリーズなどのフレーバーシガーで有名なアメリカのスイッシャー社製。5本550円。2007年に新発売されたバナナのフレーバーです。コネチカット産の葉を主に使用との事。バインダーを使用せず、ラッパーのみでフィラーを巻き上げた独特の荒々しいナチュラルな外見です。太さもまちまちで、先端からはフィラーが飛び出していますが、これはパッケージのサンプルでもそうなのでエラーではなく意図的なようです。サイズはプリトスに近い印象で、そこそこに大きいです。 お菓子のような袋に無造作に入れられており、一度開けてしまうとあまり保存は効かないので、別にジップロック等を用意したほうがいいでしょう。開けたばかりの時はややしっとりとしていて、吸い口には蜜が塗られています。火はフィラーが飛び出しているほうに付けます。香りはスイッシャー社のフレーバーシガーによくありがちな、何だかよく解らない果物の香りという感じで、その中で薄っすらとバナナの特徴を掴む事ができます。 出だしはコクです。バナナっぽいかと問われると、少々困ります。バナナだと言われないと解らないレベルかも知れません。微かにバナナの後味のようなコクと風味が感じられる気がします。 シートを使用してないようなので、フィリーズと比較すると味わいは自然で、嫌味なエグさも比較的ありません。フィリーズよりは雑味が少ない印象です。 マイルドで豊かなコク中心で、複雑さや深み、葉巻らしい土壌匂、ナッティー感、旨みなどは無く、単純平坦な味わいです。同シリーズのベリー系の味付けに比べると、酸味があまりなく、丸みのある味わいの印象です。 中盤から、ややエグ味が少しづつですが出てきます。気軽に楽しめるフレーバーシガーとしては、紙っぽくないので、美味とは言えないまでも、まあまあの印象です。個人的にはフィリーズよりエグ味の少ないこのバックウッズが好きです。
● バックウッズ・ブラック・アロマティック 価格に対する満足度: いまいち。強烈な甘さを期待すると肩透かし。 特徴: シリーズの中では甘さ控えめ。それだけに印象は薄い。味の変化はあり。 サイズ: 直径約10〜13mm 長さ約110mm前後 味のタイプ: やや甘口、オーソドックス 悪い点: とくに無し。外観が非常に雑なのは、意図的 味の好み: ★★ まあまあ コストパフォーマンス: ★★ まあまあ アメリカ、スイッシャー社製。5本550円。コネチカット葉のマデュロシガー。パッケージには炭のように黒いサンプルが書かれていますが。誇張のようで、他のバックウッズシリーズと色合いに大差はありません。真っ黒なマデュロを期待すると肩透かしを食らいます。 鼻に当ててみると、チョコレートに砂糖をかけたかのような、強烈にアメリカン・スイートな香りがします。サイズはプリトス級です。 他のバックウッズと比べると、着香で付けた甘さは割りと控え気味の印象で、吸い口もそれほど甘くはありません。全般的に微かな甘さと、コクのみです。しばらく吸うとじんわりと微かにスパイス感が乗ってきます。煙は軽めな印象です。 もっとベタベタに甘いのを想像していたのですが、強烈な甘い芳香のわりに、味はそれほど強烈でもありません。コク中心で旨みもなく、どちらかと言えば薄味で只大人しい味わいです。マデュロの特徴らしい味わいも特別には感じられません。中盤からは苦味やエグ味が強くなります。 同シリーズのラムフレーバーと比較すると面白さが数段落ちる印象です。ラム酒を辞めて、バナナや蜂蜜等にフレーバーを切り替えたのは、安易にコスト削減に走ったのではないかと勘繰りたくなります。 単体でみれば吸いやすく、気軽に楽しめるフレーバーシガーです。
● ブラックストーン・チェリー 価格に対する満足度: 安くてボリューム感あり。 特徴: ベタベタに甘くて軽い。紙巻そのもの。肺喫煙可能。 サイズ: 直径約7mm 長さ約100mm 味のタイプ: 着香重視、甘口 悪い点: とくに無し。 味の好み: ★★ まあまあ コストパフォーマンス: ★★★ 普通 20本390円。アメリカのスウィッシャー社製リトルシガー。これは旧サイズで、2010年に同じ名前のまま、マイナーチェンジしました。 見てのとおり紙のシートラッパーで、味といい見た目といい、ほぼ紙巻そのものです。箱の大きさは普通の紙巻のサイズからしてもかなり縦長です。ロゴのパイプからしてパイプ風のようです。 箱を開封する前からストロベリーキャンディーのような甘い香りが漂います。フィルターが付いている為かなり長いように見えますが、燃焼スピードは極めて早く、軽く一服で終わります。開封後、香りはどんどん抜けていってしまうようです。 ベリージュースのような甘い香り、口当たりは甘酸っぱくてドライで軽く、葉巻らしい味わいとは無縁です。煙はコーンスナックのような匂いがします。フィルターにも甘い味付けがしてあります。後味は甘酸っぱさが少し残ります。試しに強く吸ってみましたが辛さは出ませんでした。両切りとは違い、肺喫煙でジュースのような甘い喉越しを楽しめます。口腔喫煙ではやや物足りなく、甘い喉腰は楽しめません。 細めのシガリロよりも遥かに軽く、アメリカンテイストを象徴するような人工的かつ単調な味です。個人的には、安いしマズくはないのでいいと思います。
● エクスタシー・シガレット 価格に対する満足度: 健康的な満足度は高い。 特徴: ニコチン0%のタバコ葉不使用の完全無添加ハーバルシガレット サイズ: 直径約8mm 長さ約84mm 味のタイプ: 薬草系 悪い点: 値段が高い 味の好み: ★★ まあまあ コストパフォーマンス: ★ いまいち 20本520円。アメリカ製。タバコの葉が全く入っていない、ハーバルシガレットでニコチン0mgです。習慣性が無いと言われ、禁煙の補助にも良いのかも知れません。ワイルドレタスやセージ等のハーブで構成され、防腐剤の代わりにプロポリスを使用し、香料や燃焼促進剤も入っていないというふれこみです。 葉巻とは関係ないですが、気になっていたので買ってみました。 タバコ葉独特の苦味が全く無いので、極めて軽い味です。シガリロに慣れているせいか、味はあまり感じられません。薬草を中心としたブレンドなので、味も草っぽい感じです。若干ですが、エグ味だけはかすかに感じられます。 ニコチンが含まれてないので、舌以前に脳が満足しません。タバコとしては物足りなさを感じますが、タバコとは別のものと考えれば、不味くはない気がするので、これはこれでアリかな、とも思います。 禁煙補助にちょうどよいかも知れません。ただ、ニコチンは0ですが、タールは4mg含まれるので、肺喫煙すれば肺は汚れます。
● ナチュラル・アメリカンスピリット 価格に対する満足度: 味わいが安っぽくなく、加湿すると、なかなかおいしい。 特徴: コクが強く、口当たりは濃い。だが、クセが無くシンプルなアメリカンテイスト。加湿で味わいが増す。 サイズ: 味のタイプ: 濃厚な強いコク主体、バージニア葉の甘み、キレのあるビターな風味、かすかに塩味とエグ味 (加湿すると、エグ味はほとんど無くなる) 悪い点: 特になし 味の好み: ★★ まあまあ (加湿すれば ★★★ 普通 ) コストパフォーマンス: ★★★ 普通 アメリカ製。40g入り。ニューメキシコ州サンタフェにある、サンタフェナチュラルタバコ社によって製造されるタバコで、日本で販売されてるアメスピは全てノースカロライナ州オックスフォードの工場で生産されているとの事。アメリカ産のバージニア葉メインに、ブラジル産と、フランス産のバージニア葉、そしてオリエント葉とのブレンドとの事です。 パッケージには「化学物質無添加・無香料」の文字が見られ、ナチュラルタバコである事を主張しています。触った感じは乾いていて、他のシャグに比べるとやや太め。外見は正しく紙巻煙草の中身に似ています。香りは熟成感のある甘い匂いがします。 付属の紙は、11/4サイズ (76mm幅)と大きいものが付いてきます。このシャグタイプのアメスピは割と最近に出たもので、紙巻のほうが有名かも知れません。未加湿のものを、ピュアヘンプでフィルターを付けずに巻き、口腔喫煙で味わってみました。 複雑な感じではなくややシンプルな印象です。バージニアブレンドという事で、未加湿の味はマニトウ・ゴールデン辺りに少し似ています。マニトウ・ゴールデンとくらべるとピリピリした感じはあまり無いですが、強いコクを感じ、甘さだけでなく、キレのあるビターな風味も感じられ、やや口当たりも濃く男らしい(?)味わいです。 マニトウ・ゴールデンやゴールデン・ヴァージニアが甘さ主体であるのに対し、このアメスビ・シャグは甘さよりも、強いコク主体のようです。クセは無く、スタンダードな印象で常喫銘柄を探している人にはいいかも知れません。 味わいはしっかりとしていているので、価格相応の満足度と思います。加湿するとコクがさらに強くなり、美味しくなる印象です。他の銘柄には無い良さがあるので、また買ってもいいなと思います。 薄っすら透ける薄さの付属のヘンプペーパーを試してみましたが、可もなく不可もなくという感じでしょうか。やはり紙の雑味は少し感じられるので、お気に入りの紙が切れた時にでも使おうかと思います。
● アメリカン・バイソン 価格に対する満足度: 価格相応 特徴: 着香に頼らない自然の甘味。軽い口当たりで、エグ味、辛味は少ないが、コク、深さは普通。 サイズ: 味のタイプ: 甘味 軽快 少しシブ味 悪い点: 特になし 味の好み: ★★ まあまあ コストパフォーマンス: ★★ まあまあ アメリカ製。40g入り。ネット情報では、ワイオミング州のウィンドリバータバコ社の製品で、2002年から創業と、わりと新しいブランドのようで、諸各国産のヴァージニア葉が9割以上で、数パーセントのオリエント葉のブレンドとの事。添加物、香料も使わない、ナチュラルテイストだそうです。 鼻を当てると、糖度の高そうなヴァージニアという感じで、黒蜜のような少し甘い香りがします。葉はパサパサで乾いている感じです。色は黄煙草そのもので、紙巻の中身のような感じです。 加湿せずに、ヘンプ紙で巻いて口腔喫煙で味わってみました。 味はエグ味やクセの全くない、しっかりとした味わいのヴァージニアという感じで、着香ではない自然のややウェットな甘味主体の味わいと思います。オリエント葉のスパイシーな感じも少しあります。 ナチュラル・アメリカン・スピリットがコク主体であるとすると、こちらはコクよりも甘味が重点におかれている気がします。 比較的質の良い葉を使っているという印象ですが、コクはまあまあで、イギリス製のゴールデン・ヴァージニアのような熟成感や深さはそれほどない気がします。重さも無く軽快です。後味に微かなシブ味が残りますが、そんなに気にならないレベルです。 個人的には、もっと深みやコクがあったほうが好きかもしれません。苦味、エグ味といった雑味が少なく、口当たりが軽快で甘いので、着香じゃないくても軽くて甘いのを探している人には良いかも知れません。 加湿したものを試してみましたが、元々マイルドなので、ちょっと気が抜けすぎるような気もしますし、加湿はしなくて良さそうな気もします。 付属の紙を試してみましたが、我慢できないほど悪くは無いと思いますが、いつも買っているお気に入りの紙ほどは良くないという感じで、個人的には進んで使うことはないかな、という感じです。
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