オランダ

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● カフェクレーム

価格に対する満足度: 価格相応。

特徴: 牛乳のようなこってりとした強いコク。甘い口当たり。

サイズ: 直径約8mm 長さ約74mm

味のタイプ: こってり、甘口

悪い点: 特に無し。

味の好み: ★★★ 普通 

コストパフォーマンス: ★★★ 普通

オランダ製。10本370円(2008年8月に390円値上げ)。フィラーはジャワ、ドミニカ、コロンビアのブレンドとの事。缶入り。ヘンリーウィンターマンズの低価格製品ですが、ファウンダーズブレンドシリーズとは全く別の味です。甘い風味がします。

ミルクコーヒーを口に含むのと似た感覚の独特のこってりとしたコクがあります。ただ、砂糖のような甘さは無いですし、コーヒーの味は勿論全くしません。後味は牛乳のようです。細くて短いので喫煙時間は15分くらいです。かなり弱めに吸わないと辛味が出ます。小ささの割に重さがあります。やや葉巻らしい青臭みがしますが、香りはなかなか香ばしく良いものです。

低コストのスタンダードと言われるだけあって、適度な甘さで、辛すぎず、少々の葉巻らしさがあり、とても無難な造りです。あまりにスタンダードすぎて軽視されがちな印象ですが、強めのコク味は、たまに欲しくなるような独特の魅力を秘めています。

初めてミニシガリロを試す人には適した銘柄かも知れません。個人的には、カフェクレーム・ノアールのほうが好きなので、たまにはいいかな程度です。

 

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● カフェクレーム・ノアール

価格に対する満足度: なかなか。

特徴: コクがあり、ノンフレーバーだがブラックコーヒーのような香ばしい味わい。

サイズ: 直径約8mm 長さ約74mm

味のタイプ: こってり、ビター、スパイシー

悪い点: 特に無し。やや辛い。

味の好み: ★★★ 普通

コストパフォーマンス: ★★★ 普通

オランダ製。10本370円(2008年8月に390円に値上げ)。ラッパーは黒さの目立つブラジル葉。缶入り。ヘンリーウィンターマンズの低価格製品ですが、ファウンダーズブレンドシリーズとは全く別の味です。ブラックコーヒーをイメージしたシガリロというふれこみですが、鼻を近づけてみても着香料らしい香りはしません。実はフレーバーではなくれっきとした非着香タイプのようです。

基本的にはカフェクレームの味ですが、甘さを無くし、より香ばしいビターな味になっており、確かにブラックコーヒーを思わせる味わいです。香りもコーヒーをイメージできるもので、なかなか良い感じです。微かにピリピリとしたスパイス感も感じられます。

カフェクレーム・ブルーのようなドライな味ではなく、カフェクレームらしいコクとまろやかさは引き継がれています。ただ、割と重さがあり、辛味も強い印象です。喫煙時間は軽く一服程度です。後味はミルクっぽいものが若干残りますが、嫌ではありません。加湿すると苦味が抑えられ、角が取れます。

この価格帯ではこのような味のシガリロはあまりないので、存在感があります。

 

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● カフェクレーム・アロマ

価格に対する満足度: あまり無し。

特徴: 洋菓子風味。

サイズ: 直径約8mm 長さ約74mm

味のタイプ: 着香重視、甘口

悪い点: 特に無し。

味の好み: ★★ まあまあ 

コストパフォーマンス: ★★★ 普通

オランダ製。10本370円(2008年8月に390円に値上げ)。缶入り。ヘンリーウィンターマンズの低価格製品ですが、ファウンダーズブレンドシリーズとは全く別の味です。ラッパーの色が明るい橙色。喫煙時間はもって15分くらいです。

缶を開くとバニラやシナモンというか、いかにも海外の甘い洋菓子のような強い着香の匂いが鼻を近づける間もなく漂います。煙の香りは焼きたてのクッキーのようです。ノーマルのカフェクレームにあったようなミルクのようなこってりとした口当たりはあまりありません。ノーマルよりやや軽く、葉巻らしい味わいが無く、着香の香り重視という感じです。後味は僅かに甘さが残ります。

非着香に飽きてきたら、気分転換に吸うと良い感じです。

 

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● カフェクレーム・ブルー

価格に対する満足度: 価格相応。

特徴: オリジナルのカフェクレームを、やや軽快にし甘さを若干抑えた味わい

サイズ: 直径約8mm 長さ約74mm

味のタイプ: オーソドックス

悪い点: 特に無し。

味の好み: ★★ まあまあ 

コストパフォーマンス: ★★★ 普通

オランダ製。10本370円(2008年8月に390円値上げ)。缶入り。インドネシア、ブラジル、エクアドルのブレンドとの事。旧名称は「カフェクレーム・マイルド」。ヘンリーウィンターマンズの低価格製品ですが、ファウンダーズブレンドシリーズとは全く別の味です。

缶のロゴが新しくなる以前のもののようで、古い在庫を買ってしまったようです。

ピリピリとした辛味が終始舌をつつき、苦味もたまに感じられ、コクや甘みも無く、ヘンリーウィンターマンズ社がスカンジナビア・タバコ傘下になる前の古いカフェクレームのブレンドをそのまま引き継いでいるではないかと思うほどの違和感を感じました。

加湿したところ、辛味は無くなり、コクが出て味が180度変わりました。どうやら、販売店での保管状態が芳しくなかったようで、相当乾燥していたようです。ドライシガーと言っても保湿の重要性を思い知らされます。

オリジナルのカフェクレームを、やや軽快にし甘さを若干抑えた味わいのようです。

個人的にはオリジナルのこってりしたコクのほうが好きなので、あえてこのブルーを選ぶ気はあまりありません。単体でみれば、味のバランスは良く、スタンダードな印象です。ただ、低コストシガリロの宿命で旨みはあまりありません。

 

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● カフェクレーム・イタリアンマキアート

価格に対する満足度: 価格を考えるとフレーバーものとしては好印象。

特徴: こってりとした強いコクに、角の無い、丸いやわらかい味。カフェオレのような着香。

サイズ: 直径約8mm 長さ約74mm

味のタイプ: 着香重視、コク、マイルド、甘口

悪い点: 特に無し。

味の好み: ★★★ 普通

コストパフォーマンス: ★★★ 普通

オランダ製。缶入り。10本入り。2010年からのカフェクレームシリーズ新製品です。カフェ・マキアートフレーバーのようです。カフェ・マキアートは、エスプレッソに泡立てたミルクを入れたものとの事。イタリアンなコーヒーの着香シガリロのようです。鼻に当ててみると、カフェオレ的な甘いお菓子のような(?)スイートな香りがします。ラッパーはやや明るい黄土色で、はっきりと葉脈が見えます。

こってりとした濃いコク、そしてやわらかい味です。じんわりとしたスパイス感がありますが、気になりません。香りは甘くなかなか良いです。いかにも海外のテイストといった印象に感じた同シリーズの先輩、カフェクレーム・アロマ比べて、カフェ・マキアートは、日本人でも割と馴染み易いフレーバーかも知れません。

コーヒーといってもビターなブラックコーヒーのようではなく、あまーいカフェオレ系といった感じでしょうか。個人的には少し甘いと感じますが、甘党の方にはこれでも大人しいかも知れません。

安シガリロにありがちな、エグ味はあまり感じませんでした。短いシガリロなので、軽く一服すれば終わります。後味は少し残るような気がします。

低価格シガーとして本気で売り込もうとする気合というか、よく考えられて作られていると感じます。コーヒーのフレーバーというものは煙草のフレーバーとしては人や国を選ばず実に無難なのでしょう。

シガリロ入門用には、適した銘柄かと思います。フレーバーものとしては無難な感じです。ただ、本来の葉巻の味とは離れているので、個人的には、お菓子感覚でたまにはいいと感じるに留まります。

 

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● オリファント・マーテリフ

価格に対する満足度: 買った直後はそれなり。やや長めの加湿後は良い感じに。

特徴: 複雑な味わいで、深みのある味。加湿で良さが引き立つ。

サイズ: 直径約12mm 長さ約86mm

味のタイプ: ビター、スパイシー、マイルド、ややドライ (加湿後は、旨みや甘味が出る)

悪い点: コストパフォーマンスはいまひとつか

味の好み: ★★ まあまあ (やや長めの加湿後には、★★★ 普通 

コストパフォーマンス:  いまいち

オランダ製。8本1900円。像の刻印がされた小奇麗な木箱入りです。海外ではかなり売れているブランドのようです。オランダ東インド会社(V.O.C.)製であるらしく、木箱にはそれなりの威厳を感じさせます。材質は杉でしょうか?木の良い香りがします。ただ木箱の造りは量産物なので荒い感じで、ちょうつがいも簡単に壊れそうです。

肝心の葉巻のサイズはやや短めなハーフコロナサイズか、セノリタサイズに近い感じで、薄い葉で纏められています。鼻に当ててみるとややキツイ青臭みがします。スマトラ、ジャワの葉を中心に、ブラジルやキューバの葉をブレンドしているとの事です。

出だしは、微かにエグ味のある乾いたコクと、控えめな旨みです。甘味はほとんど感じられません。ちょっと草っぽい味という印象ですが、極めてマイルドな味わいでありながら、じんわりとしたスパイス感もあり、なかなか複雑さがある印象です。嫌味や変なクセはほとんど感じられず、複雑さと落ち着きのある味です。中盤からじわりとスパイス感が強くなります。終盤はナッティー感が少し出ます。結構強くて酔いそうになりました。後味は少しエグ味が残ります。単体で愉しむより、コーヒーなどど合わせると良さそうな感じです。

買ったばかりのものは、アジオ・ハーフコロナから、嫌味やクセを取り除いたような感じでしょうか。香ばしい味わいで、葉巻らしい味の変化があります。ただ、ハバノスと比較すると旨みは及ばないかな、とも思いました。

以上は未加湿の感想ですが、1週間ほど加湿すると辛さが抜けて淡白になり、角が取れてスパイス感が弱くなり、ヘンリーウィンターマンズ・ファウンダーズブレンド・ハーフコロナに似たような、甘味のある味わいとなります。

3週間ほど加湿してみたものを吸ってみた所、これまであまり感じられなかった旨みが強く感じられ、香りも柔らかで香ばしくなり、随分と良い印象になりました。複雑な中にも、熟成された洋酒のような奥深さが感じられるようになり、味にも一体感が出て高級感が感じられる気がしました。ただ、このマーテリフはロングフィラーではないので、プレミアムシガーほどの重厚感のある味わいはありません。

加湿し続けると、どんどん良くなっていく印象です。

 

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● デイブレイク

価格に対する満足度: コストパフォーマンスの悪さが際立つ。

特徴: 苦味の無い、軽快なフィルター付きシガリロ。ほぼ紙巻の喫煙感。女性向き?

サイズ: 直径約7mm 長さ約83mm

味のタイプ: 着香、苦味の無いソフトな味わい

悪い点: 高すぎる。普通のミニシガリロと比べても味わいは薄い。

味の好み:  いまいち

コストパフォーマンス: × 悪い

オランダ製。10本600円。バニラフレーバー。海外のキャンディーの缶のような特徴的な缶入りです。フィルター付きとは知らずに買ってしまいました。フィルター付きだと知っていたら買わなかったかも知れません。外観は、ドイツのインデペンデンス・シガリロのようです。サイズはインデペンデンス・シガリロよりも小さく、やや細身のシガレットサイズ。ラッパーは一応ナチュラルっぽい外観ですが、よく解りません。よく見ると小さな穴が空けられています。鼻に当てると蜂蜜?のような臭いがします。フィルターには蜜は塗られていないようです。

フィルターが付いているせいか、肺喫煙できそうなほど軽い煙です。柔らかい軽快な味わいで、葉巻らしさはあまりありません。甘口ですが、ベタベタな甘さではありません。バニラらしい香りはあまりありません。旨みも何も無く、やや重口のリトルシガーみたいな感じです。これならまだ、インデペンデンス・シガリロのほうが味わいがある気がします。

葉は若干いいのを使っているのか、この手の着香シガリロに多い”苦味”だけは少ない気がします。この苦味の無いソフトな味わいが、最大の特徴であるのかも知れません。

ただ、これで一本60円は高すぎると思います。嫌味が全く無く軽快なので紙巻慣れしている人にはいいかも知れませんが、葉巻らしさを求めている人には全く向いていません。

このタイプの軽快なものを求めているなら、若干苦味がありますがドイツのインデペンデンス・シガリロや、ベルギーのネオスシリーズあたりを買ったほうがリーズナブルな気がします。

 

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● ウィングス・オリジナル

価格に対する満足度: 満足度はかなり低い。コストも高い。

特徴: 辛い、味が無い

サイズ: 直径約8mm 長さ約72mm

味のタイプ: 無機質、辛味

悪い点: 味が無い。

味の好み:  いまいち

コストパフォーマンス:  いまいち

オランダ製。10本450円。ラッパーはジャワ葉、フィラーはインドネシア、ブラジルのブレンド、バインダーはシートとの事。スイカ味のような面白そうなフレーバーが同じブランドで幾つか発売されていますが、これはノンフレーバーのものです。若者向けのシガリロというふれこみらしいです。

以前のパッケージには海と太陽をバックに複葉機が飛んでいる絵がシリーズ毎に違ったアングルで描かれていて楽しいデザインでしたが、最近はコスト削減の為か全てのシリーズが鳥のエンブレムのシンプルなデザインに統一されてしまいました。缶の裏には第一次大戦頃と思われるパイロット達の古めかしい写真がプリントされています。

かなり無機質で旨みもコクもなんの味も無く、その上非常に辛味が出やすいようです。葉が安物なのかも知れません。香りも薄く特別楽しいものではありません。ウィーレムツー・スモールシガーや、パンター・ブルーのような凡的オランダシガーと比べても、コクやマイルドさがありません。中盤から申し訳程度に香ばしさが出てきますが、同時に辛さも出る感じで、とても美味しいとは思えません。灰は黒みが目立ちます。後味は苦味や渋味がやや残ります。フィラーの詰まりは緩めで燃焼速度はやや早い感じです。

加湿すると苦味が抑えられ、コクが若干出ます。加湿したアルカポネ・ポケットと似ています。アルカポネ・ポケットと比べれば香りだけは若干良い印象です。

これはもしかして本来フレーバータイプにするつもりで作ったものを、味付けせずに出しているものではないかと憶測してしまいます。

 

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● ジノ・ミニシガリロ

価格に対する満足度: 高くて不満

特徴: 軽快で乾いた甘味と酸味。ややエグいものの、他の雑味は少ない。香りは割と良い。

サイズ: 直径約8mm 長さ約78mm

味のタイプ: ドライ、甘味、酸味、エグ味

悪い点: 特に無し。

味の好み: ★★★ 普通

コストパフォーマンス:  いまいち

オランダ製。20本1000円(1200円に値上げ)。ジノはダビドフのセカンドライン。これはヨーロッパに委託して製造されているものです。箱には「MADE IN HOLLAND」「100%TOBACCO」の文字が書かれています。通称「ジノ赤」

ジノ・スマトラと比較すると、やや短いようです。値上げされてしまったので、存在感が無くなってしまいました。憶測ですが、ジノ・スマトラを販売促進する為の価格調整ではないかと思います。

出だしで感じるのは、若干の甘味と酸味です。そこからやや乾いたコク味になります。辛味はほとんど感じませんが、舌の上にややエグ味が残る感じがあります。エグ味以外には雑味は無く、クセはあまり気になりません。辛味の少ないさっぱりとした軽い口当たりでコクがあります。香りは香ばしく、なかなか良いと思います。

同価格帯ではマニトウ・シガリロに似ていますが、マニトウにあったシナモンのようなスパイス感は無く、旨みもやや薄い気がします。コクと微かな甘味と酸味を主体とした、割と淡白で落ち着いた味であると感じます。

加湿してもそれほど大きな変化は感じませんでしたが、乾燥はさせないほうが良いでしょう。

同価格帯のノーブル・プティと比べると、雑味が少なく、口当たりが軽い感じです。エグ味が気にならなければ、割と美味しいと思いますが、コストパフォーマンスを考えると、マニトウ・シガリロやノーブル・プティ・スマトラあたりを買ったほうが無難のような気がします。

 

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● ジノ・スマトラ

価格に対する満足度: 味と香りはなかなか良いが、高い。

特徴: 雑味が無く、旨みがあり、香りも良い。複雑さのある葉巻らしい味わい。

サイズ: 直径約8mm 長さ約83mm

味のタイプ: ドライ

悪い点: 特に無し。

味の好み: ★★★★ 良い

コストパフォーマンス:  いまいち

オランダ製。20本1500円。ジノはダビドフのセカンドライン。これはヨーロッパに委託して製造されているものです。箱には「MADE IN HOLLAND」「100%TOBACCO」の文字が書かれています。ラッパーは茶色でスマトラ、フィラーはジャワ、ブラジル、スマトラ、カメルーンのブレンドとの事。通称「ジノ金」。

100%煙草葉のナチュラルな味わいで、臭さや雑味が無く、旨みとコクがあり、高級感を感じます。スマトラ系のややナッティーで甘味の無いドライな味わいで、木の葉を焼くような香ばしい香りが愉しいものです。

デンマーク製のノーブル・プティ・スマトラに味が似ていますが、ノーブル・プティ・スマトラと比べて雑味が少なく、より美味しいという印象です。

臭さや雑味がほとんどないので、加湿させる必要もあまり感じさせませんが、乾燥させると味がかなり落ちるので、やはり湿度管理は必要なようです。一応加湿をしてみましたが、あまり変化は感じませんでした。

非ハバナのミニシガリロの中では期待を裏切らない、価格相応の美味しさです。

 

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● ウィーレムツー・スモールシガー

価格に対する満足度: 今ひとつ。

特徴: コクが中心。旨みもあるが、終始渋味を感じる。

サイズ: 直径約8mm 長さ約73mm

味のタイプ: オーソドックス、スパイシー、渋味

悪い点: とくに無し。

味の好み: ★★ まあまあ

コストパフォーマンス: ★★★ 普通

オランダ製。10本420円。このサイズのミニシガリロには珍しく1本ずつセロファンで包装されています。

若干ですが旨みがあり、コク中心の味で、香りも香ばしさが出てまあまあ良いです。ややスパイシーで、終始感じられる微かなナッティーな渋味が持ち味のようです。後味にはミルクっぽい感じが少し残ります。喫煙時間は軽く一服です。

落ち着きのある味は同価格帯のオランダシガー「コルテス」にも通ずる感じがあります。全体的に地味なコルテスと比べて渋味で主張している感じはありますが、複雑さではコルテスに劣る感じです。カフェクレームと比べればやや葉巻らしい味わいです。終始、味の変化はほとんどありません。

悪くはありませんが、せっかくの旨みも渋みに邪魔されている気がします。この渋みが口に合えば、コストパフォーマンスの高いシガリロかも知れません。

 

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● ウィーレムツー・ハーフコロナ

価格に対する満足度: 未加湿の状態では、ややつまらない印象。加湿すると無難な味に。

特徴: 強いコク中心。甘味が無く、クセの少ない味わい。加湿すると少し旨みが出る。

サイズ: 直径約14mm 長さ約99mm

味のタイプ: オーソドックス、やや渋み

悪い点: とくに無し。コクのみで特徴に乏しい。

味の好み: ★★ まあまあ 

コストパフォーマンス: ★★★ 普通

オランダ製。5本600円。1本ずつセロファンで包装されています。セロファンを取るとシガーバンドも外れます。ラッパーは滑らかで、巻きはカッチリと硬く綺麗です。アジオ・ハーフコロナと比べるとやや長いようです。見た目はなかなか貫禄のある外観です。

まず未加湿の状態で味わってみましたが、出だしはコク中心で、特にクセもなく、苦味、辛味、エグ味のいずれも無く、コクのみの淡白な味わいと感じます。中盤からお茶のような渋みが少し出てきます。香りは柔らかいですが、特別良いとは思いません。同価格帯のアジオ・ハーフコロナが強いクセを持つのに比べ、対照的にこのウィーレムツー・ハーフコロナはほとんどクセの無い淡白な味わいで、とても吸いやすい印象です。終盤になるとじんわりとスパイス感が出ます。強さは普通でしょうか。ヘンリーウィンターマンズ・ファウンダーズブレンド・ハーフコロナのような甘味もありません。後味は渋みが少し残ります。

同シリーズのスモールシガーと比べると辛さはあまり出ないようです。近い味わいのものはアメリカ製のガルシアベガ・チコあたりでしょうか。ガルシアベガ・チコと比べると、未加湿の場合は味わいがやや浅い気がします。これならガルシアベガ・チコのほうが好みでしょうか。

批判的な書き方をすれば、コクのみの味わいで、葉巻らしいクセも少なく、色々なものを吸い慣れた人には淡白すぎてややつまらないかも知れません。未加湿の状態では、個人的にはインパクトが薄く、美味しいとまでは思えませんでした。

加湿後はよりマイルドな口当たりとなり、一体感が出て、旨みも少し感じられるようになり、随分と良くなる印象です。少しだけ感じた雑味も上手い具合にぼやけて、加湿後は無難な味わいになるように思います。オリファント・マーテリフほどの深さはさすがにありませんが、旨みが若干あるので、アジオ・ハーフコロナやヘンリーウィンターマンズ・ファウンダーズブレンド・ハーフコロナよりも個人的には良い印象です。

加湿済みでも、ビリガー・エクスポートのほうが味わいが勝っている気もしますが、太めながら、重すぎず軽すぎず、変なクセもなく、美味とまでは言えないまでも、加湿さえできればオランダシガーとしてはコストパフォーマンスの良いドライシガーのように思います。

 

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● パンター・ミノン

価格に対する満足度: ボリューム感あり。味は無難。

特徴: やや乾いた味で軽快。

サイズ: 直径約9mm 長さ約94mm

味のタイプ: ドライ

悪い点: 特に無し。

味の好み: ★★★ 普通

コストパフォーマンス: ★★ まあまあ

オランダ製。アジオ社の製品で、10本800円。ラッパーはジャワ葉でフィラーはブレンドとの事。缶入り。ややスクエアなボディで、ショートなパナテラに近いサイズです。吸い応えのありそうな太めのシガリロが10本入りで、ボリューム感があります。缶はポケットサイズには少し大きめで、ちゃんとした造りをしています。

オランダシガーらしい綺麗でしっかりとしたボディです。甘さはほとんどなく、ドライでライトな味わいです。灰の色は白さが目立ちます。香りはアジオ社製らしい独特の青臭さはありますが、それほどキツくなくやや柔らかさがあります。後半になるとやや香ばしさが加わってきます。若干スパイシーな面もありますが、ピリピリする辛さというよりは、じんわりとしたほのかな刺激という感じです。サイズ大きさのわりに煙はやや軽めなようです。喫煙時間はクラブサイズシガリロに近い感じです。

同社製パンター・ビテッセデラックスと比較してみると味は薄めですが、臭みやアクが少なくかなり吸い易い印象です。燃焼時間もこちらのほうがゆっくりで時間的満足感は、このミノンのほうがあります。

加湿後は若干まろやかさが出て、旨みも出る印象です。

他社のもので近いクラスと言えば、ヘンリーウィンターマンズ・ファウンダーズブレンド・ロイヤレス辺りが思い当たりますが、コストの面では負けているものの、こちらのほうが甘味が無いので個人的には好みです。

単価ではドン・エステバン・シガリロに劣ります。味わいもドン・エステバン・シガリロのほうが良い感じです。

細いミニシガリロでは味わえない独特の満足感があるので、少し太めのものを手軽に味わいたい時にちょうど良い感じです。ボリュームがある割りに重さやキツさが抑え目で、紙巻慣れしている人やドライシガー初心者にはよいかも知れません。ただ、コストパフォーマンスは並であると感じます。

 

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● パンター・ビテッセデラックス

価格に対する満足度: ややコストパフォーマンスが悪いか?

特徴: ややクセがあり旨みがあるが、吸い込みが軽く、燃焼も早い。

サイズ: 直径約9mm 長さ約99mm

味のタイプ: マイルド、スパイシー

悪い点: 特に無し。やけに燃焼スピードが速い。

味の好み: ★★ まあまあ

コストパフォーマンス: ★★ まあまあ

オランダ製。10本800円。ラッパーは明るい黄土色のスマトラ葉、フィラーはドミニカ、キューバ、ジャワが使用されているとの事。サイズはクラブサイズのシガリロに近い感じです。縦長のプラスチックケース入りです。

オランダシガーらしいマイルドさと、微かな甘味と軽めの旨みとコク、そして控えめですがアジオ社製らしい微かなスパイシーさがあります。香りはややクセがあります。吸い込みがかなり軽くて燃焼スピードが速く、ミニサイズのシガリロと変わらない感じです。重さも軽く、ヤニクラになる心配も無さそうです。灰は白さが目立ちます。

同社のパンターミノンと比べるとボリューム感はやや控えめですが、クセが強く、旨みはこちらのほうがある印象です。加湿すると臭みが抜けて嫌味が無くなり、香りが柔らかくなります。

この価格帯では数少ない旨みのあるドライシガーですが、値段の割りにすぐ終わってしまい、コストパフォーマンスの点では今ひとつな気がします。

ところで、このシガリロのプラスチックケースですが、耐久性やサイズ、なにより密封性が他のシガリロの空き缶と比較して割と良い気がするので、外出用のシガリロケースとして使っています。

試しに別のシガリロをこのプラスチックケースに入れて持ちだして、喫茶店で嗜んでみましたが、特にシガリロが乾燥した様子もなく、美味しく愉しめました。

コイーバクラブなどのクラブサイズシガリロも、余裕で入るサイズなのでなかなか良い感じです。

 

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● パンター・シルエット

価格に対する満足度: 値段相応。

特徴: アクが強くスパイシー。軽く一服。

サイズ: 直径約7mm 長さ約85mm

味のタイプ: スパイシー

悪い点: 特に無し。

味の好み: ★★ まあまあ

コストパフォーマンス: ★★★ 普通

オランダ製。アジオ社の製品で、20本1000円。ラッパーはジャワ、フィラーはブラジル、ジャワ、スマトラを使用との事。缶入り。かなり細い為、燃焼スピードは長さの割に速いです。

ほのかに臭みがあり、酸味が効いていてスパイシー。甘味はあまりなく、クセも刺激も強い味わいです。同社製のアジオ・ハーフコロナとはどことなく風味がよく似ています。香りはまあまあです。

加湿すると、かなりの変化をみせます。アクが抜けてマイルドになり、口当たりがまろやかになります。臭みやスパイシーさは薄れますが、自分は加湿済みのほうが好みです。

スパイシーな味を好む人や、手軽に沢山吸えるもので、葉巻らしいものが欲しい人にオススメです。

やや複雑さに欠ける印象で、個人的にはノーブル・プティのほうが好みです。

 

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● パンター・スプリント

価格に対する満足度: コストはやや高く感じる。

特徴: ややビターテイスト。香ばしく、甘さが無いが、雑味も少ない。

サイズ: 直径約8mm 長さ約75mm

味のタイプ: オーソドックス、ビター

悪い点: 特に無し。

味の好み: ★★ まあまあ

コストパフォーマンス: ★★ まあまあ

オランダ製。10本500円。アジオ社の『パンター』シリーズの最も初期の製品らしいです。ラッパーはジャワ、バインダーはシートとの事。サイズはミニシガリロ。色は黄土色で、ややスクウェアにプレスされています。まず未加湿で味わってみました。

インドネシア系のラッパーのせいか非常に香ばしい味と香りです。軽快でコク中心のしっかりとした味わいで、辛さは感じません。ドライすぎず、とてもオーソドックスで、スタンダードな印象です。かと言って、地味という事も無く、キレも感じさせる味わいに思います。

舌の上には、ブラックコーヒーのような苦味がやや残る印象ですが、ビターテイストで悪くありません。パンターシリーズは、青臭みや、クセがあるものが多いのですが、妙なクセはあまりない印象です。

似た味のミニシガリロは、同国製の「カフェクレーム・ノワール」辺りでしょうか。カフェクレーム・ノワールと比較すると、こってりとした感じはなく、軽快です。重さもこちらのほうが軽い気がします。

喫煙時間はミニシガリロの為、軽く一服で終わります。パンターらしいピリピリした感じや、クセが良い意味で少なく、シリーズの中でも親しみやすい味わいに思います。ややビターテイスト寄りで、ヘンリーウィンターマンズファウンダーズブレンドのような甘みは無いので、甘口好みの人には向かない気もします。

 

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● パンター・ブルー

価格に対する満足度: コストはやや高く感じる。

特徴: 軽快で淡白、ややスパイシーな凡的オランダ系ミニシガリロ。

サイズ: 直径約8mm 長さ約75mm

味のタイプ: オーソドックス、スパイシー

悪い点: 特に無し。

味の好み: ★★ まあまあ

コストパフォーマンス: ★★ まあまあ

オランダ製。アジオ社の製品で、10本500円。黄土色のコネチカット産の葉をラッパーに使用しているとの事で、産毛も確認できます。ややスクエアでフラットな綺麗なフォルムです。同価格帯のミニシガリロと比べると若干ですが太めでしょうか。以前は「パンター・ライト」という名称でしたが変更されたようです。デザインもほとんど以前と同じで、内容も変化は無いそうですが、未確認です。

軽い口当たりで、若干の旨みとコクがあり、パンターらしいスパイス感がそこそこあります。辛さは出やすいようです。オランダシガーらしく淡白な味わいですが、中盤からやや渋味が乗ってきて、香ばしさと味わいが増します。

パンター・ミノンと同様に他のパンターシリーズと比べてクセが柔らかい印象です。同シリーズで同価格帯のパンター・シルエットと比較すると、ボリューム感はあまり変わらず、クセは弱い気がします。燃焼時間はやや早めで、灰は白さが目立ちます。重さは普通の印象です。

ウィーレムツー・スモールシガーのような、典型的なオランダ系で、全体的に淡白で軽快な凡的シガリロという印象です。

 

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● パンター・バニラ

価格に対する満足度: 個人的には、非常につまらない味。

特徴: シガリロサイズだが、リトルシガー風という印象。あま〜い、おやつ感覚の味。

サイズ: 直径約10mm 長さ約97mm

味のタイプ: 砂糖系のベタベタの甘さ、少しだけスパイシー

悪い点: お菓子っぽく、香りにも味にも葉巻らしさが全く無い。

味の好み:  いまいち

コストパフォーマンス: ★★ まあまあ

オランダ製。アジオ社の製品で、5本350円。バニラフレーバーの着香シガリロで、サイズはやや大きめのクラブサイズ、もしくはやや短いプリトスサイズに近い感じです。一本ずつセロファン包装されています。ラッパーに葉脈が無く、素人目でもはっきりと解るシートラッパーですが、ガムテープのようにつるりとしている訳ではなく、ザラっとした感触です。小さな穴もよくみると点々と空けられています。鼻を近づけてみると洋菓子のような香りです。

出だしはあま〜い感じで、吸い口も蜜が塗られているようです。若干コクはありますが、それ以外味は何も無く、ただあま〜い感じです。クセの多い味のシガリロを多く出しているアジオ社の製品とは思えないほど淡白な口当たりです。強さは普通な感じですが、どちらかと言えばリトルシガー風の味わいです。

少し吸っているとアジオ社らしいピリッとしたスパイス感がほんのわずかだけ覗かせます。バニラの匂いより、砂糖のような甘ったるい口当たりのほうが主張が強い感じです。豊かな煙を発し、吸い込みも楽で燃焼もやや早めのようで、時間的にはミニシガリロとあまり変わらない感じです。味の変化などはありません。嫌味も苦味も変なクセもありませんが、はっきり言って単調でつまらなく、しっかりとした強い甘味のみの味わいで、個人的な好みから大きく外れています。

同価格帯のカクテルシガー・ドライマティーニのほうがまだ葉巻らしいと思います。

葉巻らしいクセが苦手な人や、甘党の方には向いているかも知れません。

 

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● ヘンリーウィンターマンズ・ファウンダーズブレンド・ハーフコロナ

価格に対する満足度: 価格相応。

特徴: コクと甘味が強く、優しい口当たり。刺激が少ない。

サイズ: 直径約12.5mm 長さ約104mm

味のタイプ: マイルド、甘味

悪い点: 特に無し。

味の好み: ★★ まあまあ

コストパフォーマンス: ★★ まあまあ

オランダ製。5本600円(2008年8月に650円に値上げ)。ラッパーはスマトラ、フィラーはスマトラとジャワのブレンドとの事。

豊かなコクと丸みを帯びた甘味のある味です。序盤は甘い優しい口当たりです。香りにはやや青臭みがありますが嫌味ではありません。重すぎず軽すぎず、後味もすっきりしています。すべすべした手触りの綺麗に整ったラッパーや、1本ごとに綺麗に包装されている点など、味にも見た目にも上品さが目立ちます。

同シリーズのロイヤレスと比べると辛味が出にくい感じです。元々角が無くクセが無いので包装を取ってまで加湿しなくても味わいは安定している印象です。ただ、アルミ包装されたままでも乾燥した場所に置くと味が落ちるようなので、包装はあまり当てにしないほうが良いようです。乾燥すると甘みがなくなります。

燃焼スピードは良い意味でテンポが良く、喫煙時間もちょうど良く、飽きる前に終わります。ボリューム十分ですが、太さがあっても所詮はショートフィラーの味わいで、ロングフィラーのような奥深さはありません。全体的に淡白な味で、甘味も若干強い感じです。

 

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● ヘンリーウィンターマンズ・ファウンダーズブレンド・ロイヤレス

価格に対する満足度: 価格相応。

特徴: 丸みのある優しい甘さと、ピリッとしたスパイス感。

サイズ: 直径約9mm 長さ約102mm

味のタイプ: マイルド、スパイシー、甘味

悪い点: 特になし。

味の好み: ★★ まあまあ

コストパフォーマンス: ★★★ 普通

オランダ製。5本330円。クラブサイズ。1本ずつアルミ包装。ラッパーはスマトラ、フィラーはスマトラとジャワのブレンドとの事。

柔らかい甘みとコク中心の、丸みのある優しい味で後味もすっきりしています。ただ、ハーフコロナには無いピリッっとしたスパイシーさがあります。旨みはあまりないように思います。クラブサイズにしては軽い感じで、燃焼は若干早いようです。

綺麗なアルミ箔に包まれている為、包装を解いて加湿するべきか迷うところですが、加湿しないと苦味が感じられる事があったので、自分の場合は全て包装を解いて加湿させています。加湿させるとより甘味が引き立つ印象です。適度な湿度なら苦味はなくマイルドです。

アルミ包装されたままでも乾燥した場所に置くと味が落ちるようなので、包装はあまり当てにしないほうが良いようです。乾燥すると甘みがなくなります。

クラブサイズのシガリロとしては、1本あたり66円というなかなか高いコストパフォーマンスを誇ります。同シリーズのスモールシガーとは同じ本数で60円しか差がありません。他社の製品で近いサイズのパンター・ミノンと比較してもリーズナブルな印象です。

ファウンダーズブレンドシリーズは、どちらかと言えば全般的に甘味が強めです。個人的にはパンター・ミノンのほうが好みです。

 

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● ヘンリーウィンターマンズ・ファウンダーズブレンド・スモールシガー

価格に対する満足度: 他のシリーズと比較して時間的に満足感は少ない。

特徴: 優しくて上品。喫煙時間が短い、軽く一服。

サイズ: 直径約7mm 長さ約90mm

味のタイプ: マイルド、甘味

悪い点: 同シリーズの他のサイズと比べて買い得感は薄い。

味の好み: ★★ まあまあ 

コストパフォーマンス:  いまいち

オランダ製。10本600円。ラッパーはスマトラ、フィラーはスマトラとジャワのブレンドとの事。缶入り。細長いシガリロです。灰は黒味かかっています。煙は豊かですが、香りはまあまあ普通で、特別良くは感じません。長さは割りと長く見えますが、細いので燃焼も早く、あっという間に終わる感じです。

ヘンリーウィンターマンズの系統らしく、甘味のある穏やかな味で、煙の香りも柔らかく上品です。コクが強く、嫌味ではないささやかな甘さがあり、他のサイズ同様に丸みのある味わいです。ただ、クールスモーキングでないと辛さが出やすいようです。後味はほとんど残らず非常に爽やかです。同社のカフェクレームよりも遥かに軽い感じです。

加湿しても味の変化はあまり感じられませんでした。苦味を抑えるために加湿しても良いかも知れません。

1本あたりのコストは同シリーズのロイヤレス(クラブサイズ)とほとんど変わりません。室内でゆっくり愉しむ場合は、時間的に満足感のあるロイヤレスか、それより大きいハーフコロナを吸ったほうがお得感があります。コストパフォーマンスは悪い印象で、個人的にはもう一度買う気は起きません。

缶のデザインがなかなか良いので、警告シールと封印シールを、ジッポーオイル(ナフサ)をかけて接着剤を溶かして綺麗に剥がしてみました。他の製品の缶と比較しすると、ちょっと金属が薄く安っぽい感じはします。

外出用のシガリロケースとして使えないか、試しにこの缶にシガリロを持ち出してみましたが、密封性がよくないのか、シガリロがやや乾いて美味しくありませんでした。

外出用として使える空缶が他に無いかよく吟味してみましたが、パンター・ビテッセデラックスのプラスチックケースがなかなか良い気がします。

 

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● コルテス

価格に対する満足度: 今ひとつ。

特徴: そこそこに複雑さのある味わいだが、広く浅い。嫌味はないが、地味な味。

サイズ: 直径約8mm 長さ約72mm

味のタイプ: オーソドックス

悪い点: 特に無し。個性の主張は弱く、凡的。

味の好み: ★★ まあまあ 

コストパフォーマンス: ★★ まあまあ

オランダ製。10本470円。缶にはコルテス・オリジナルズと書かれているだけで、どこの会社が出しているのか一見しても解りませんでした。既に廃止になったとかならないとか、謎の多いブランドです。缶のデザインは一時期より新しくなっていました。カフェクレームよりは小ぶりの缶ですが、造りは良いと思います。

甘味、旨み、コク、酸味、スパイス感、ナッティー感、苦味が、全てごく控えめですが広く備わっており、それなりの複雑さがあり極めてオーソドックスな味という感想です。灰の色はほぼ白です。香りは香ばしさがありなかなか愉しめます。重さも軽めで吸い易い印象です。クセは無く、味の変化にも乏しい印象です。加湿後もあまり変化はありませんでした。

まさに無難、凡的なミニシガリロという感想です。飽きの来ない感じともまた違い、どちらかといえば地味な感じです。味がするわりに臭みが無いので吸い易く、キツいのが駄目な人にはいいかも知れません。マズくはないですが、価格を考えると特に面白い味でもないので、もう一度買いたくなる要素はありません。

 

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● アジオ・ハーフコロナ

価格に対する満足度: やや太めのドライシガーをお手軽な値段で。

特徴: コク中心で乾いた甘み。強めのクセがありスパイシー。加湿でクセが抜ける。

サイズ: 直径約13mm 長さ約95mm

味のタイプ: スパイシー、乾いた甘味

悪い点: 新品は獣臭い。(加湿で解消可能)

味の好み:  いまいち (加湿後は、★★ まあまあ 

コストパフォーマンス: ★★★ 普通

オランダ製。5本550円。ラッパー、フィラーにはスマトラ葉を主に使用との事。

序盤はわずかな酸味と甘味があり、軽く優しい味。香りは青臭みがあります。吸い込みは普通で、燃焼はゆっくり燃えます。やさしく吸えば最後まで辛さは出ませんが、吸っているうちにだんだんクセが強くなりスパイシーな味わいが増していきます。後半からはややナッティーになります。強さは結構あります。

ミニシガリロにはない独特の満足感があります。ただ、買ってからすぐに吸ったものは獣臭さがあって、そのせいで後味はかなりよくありませんでした。加湿して数日寝かせると、ややコクが出て、獣臭さを和らげる事ができるようです。1ヶ月以上加湿すればマイルドになり、とても吸いやすく獣臭さはほぼ気にならないレベルになります。ただし強いアクも失われ全体的に薄くなります。このように加湿して味を変える面白さがあります。

購入直後のものは香りも味もアクが強く、好みが分かれる所です。しかし、長く加湿すれば強烈なクセは無くなります。ただ、加湿が十分でも、コク中心の味で、旨みは残念ながら少ないと言わざるを得ません。

 

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● コルツ・フィルター・バニラ

価格に対する満足度: 満足度無し。味も特徴もあまり無し。

特徴: バニラの香りのする、味気ないリトルシガー。ほぼシガレット。

サイズ: 直径約8mm 長さ約90mm

味のタイプ: 着香、シガレット

悪い点: 特に無し。葉巻らしさは皆無。

味の好み:  いまいち

コストパフォーマンス:  いまいち

オランダ製。10本300円。非常に強いバニラの香りが漂います。フィラーの詰まりはしっかりしています。ラッパーはどう見てもシートです。フィルターはベタベタには甘くないようです。

甘みはそれほどなく、煙は割りと豊富で口腔喫煙で愉しめる感じですが、全般的に味わいは無く、ほぼシガレットの喫煙感覚です。

あと数十円出せれば、これより何倍も味わいのあるミニシガリロが買えるので、コストパフォーマンスは良くないと思います。

 

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● ドラム

価格に対する満足度: 価格相応

特徴: しっかりとしたコクと微かな甘味。ソフトでマイルドな味わい。

サイズ: 

味のタイプ: 紙巻、コク、マイルド、微かな甘味

悪い点: 特に無し。葉が細いので詰めすぎるとドローが悪くなりやすい。

味の好み: ★★★ 普通

コストパフォーマンス: ★★★ 普通

オランダ製。50g入り。ヨーロッパで最も人気なロングセラーのスタンダードなシャグ煙草の銘柄だそうです。シャグとは手巻き煙草の事で、刻み葉のみで売られています。巻紙と一緒に専用のローラーで巻くのが一般的です。この銘柄には、リズラというベルギー製の巻紙がセットでついてきます。巻紙の素材は詳しい事はよくわかりませんが、ヘンプ(麻)、ライス(米)、セルロース(ユーカリなど)、それらのブレンドと、さまざまです。セットでついてくるリズラ(オレンジカラー)は標準的な厚さと燃焼速度で見た感じは正に「紙」という感じです。

リズラを使ってもいいのですが、今回はRAWという巻紙を使用してみました。半透明でとても薄く、無漂白なのか茶色かがっている巻紙です。切手の裏を舐めるような、でんぷん糊のような雑味は、ごくわずかですがします。

巻紙を変えて何度か吸ってみると、巻紙選びは、葉を選ぶ以上に重要かも知れないと感じます。それほど巻紙は味に影響してきます。紙臭いものもあれば、でんぷん糊のような雑味がするものもあります。これも人によって好みが分かれ、ヘンプ独特の紙臭い風味が好きという人も居るでしょう。

パウチを開けて葉を触ってみると、かなり湿度がありしっとりとしていています。糸のように細く切られていて、他のシャグ銘柄と比較しても極細という印象です。そのせいか、ローラーに詰めるときにあまりギッチリ詰めてしまうと隙間が無くなってドローの悪いものが出来やすいので、よくほぐしてからふんわりと詰めるといいようです。

フィルター無し、口腔喫煙のみで味わってみた所、かすかな甘味と、やわらかいコク中心です。苦さ、辛さは全くありません。マニトウ・ゴールデン・シャグと比べると甘味はやや弱めですが、とてもマイルドな味わいです。ゴールデン・バージニアと比較するとしょっぱさはあまりありません。

葉の種類もメーカーもジャンルも違う葉巻と比較するのはナンセンスかも知れませんが、傾向としては、甘口でマイルドなヘンリーウィンターマンズ・ファウンダーズブレンドに近いかも知れません。

 

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● スタッド・オートマールスム

価格に対する満足度: やや好みから外れる。量的にも他の銘柄で良い。

特徴: ビターテイスト。加湿後は苦味が薄れて、味が落ち着く。

サイズ: 

味のタイプ: 紙巻、やや乾いたコク、ビター、やや渋み

悪い点: 特に無し。

味の好み:  いまいち (加湿後は、★★ まあまあ 

コストパフォーマンス: ★★ まあまあ

オランダ製。40g入り。シャグ(手巻き煙草)です。シャグの概要についてはドラムでも語ったので割愛させていただきます。葉巻とは関係ありません。オランダでは古いタイプのシャグらしいです。

ドラムの針のような極細切りとは対照的に、ごんぶとで、シガリロのショートフィラーを思わせるような外観です。葉巻(恐らくシガリロ)に近いテイストだとよく耳にします。湿度はわりとパサパサしています。

今回は、スモーキング・マスター というスペイン製のペーパーを使用してみました。このペーパーは、ライスペーパー系らしく、紙臭さが弱い代わりに、デンプン糊のような、独特の後味があります。

数日加湿して、フィルター無しで口腔喫煙してみました。

やや乾いたコクの味がします。甘い感じはあまりなく、微かな苦味があり、ビターな味わいです。はっきりとした苦味はあるものの、ピリピリとした辛さはありません。多くのシガリロと比較しても、ビターな部類に入ると思います。

苦いといっても、ドライシガーのホセ・L・ピエドラなどの苦さに比べればマイルドな印象です。ただ、ホセ・L・ピエドラのように旨味がある訳でも、香ばしい訳でもないので、ただ微かに苦いとしいう感じです。

少し加湿してみた所、苦味は収まり随分とマイルドになりました。個性は薄れますが、加湿したほうが個人的には進みます。ただ、わざわざ加湿して特徴を薄めるくらいなら、初めからマイルドな味の銘柄を選びたいです。

これだけで「葉巻に似ている」かどうかはよく解りません。個人的には、一番近くてもせいぜいアメリカ製のシートシガリロのキングエドワードに辺りと思うに留まる程度でしょうか。葉巻の特徴からすればかなり離れているので、とてもシガリロの代わりになるとは思えません。

同価格帯のドラムや、ゴールデン・バージニア等と比べて10gも少ないようなので、よほどこの味が好みでなければ、コストパフォーマンスも比較的にずば抜けて良いとは思えません。水分が重さに換算されているのかも知れないので、そう単純ではないかも知れませんが・・・。感覚的には湿度の高いドラムと比べて極端に少ないとは感じません。

 

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● ルックアウト

価格に対する満足度: それなり。

特徴: バージニア系とのふれこみで、甘みもあるが、どちらかと言うとビターな味わい

サイズ: 

味のタイプ: 甘み、薬草のような匂いと苦味、エグ味、シブ味、かすかな塩味

悪い点: 特に無し。

味の好み: ★★ まあまあ

コストパフォーマンス: ★★★ 普通

オランダ製。35g入り。主にバージニア葉主体のシャグで、極細切りがウリとの事。しかし、そんなに極端ではなく、同国製のドラムなどと同等かとも思います。パッケージには「手作りたばこ 巻紙付!」と日本語で書かれており、シャグをよく知らない人にもアピールしているのが伺えます。

匂いはまた正露丸というか、漢方薬系の匂いがします。触ってみると指先にある程度の湿度は感じられます。未加湿のものを、ピュアヘンプで巻いて嗜んでみました。

味もまた独特で、いわゆるバージニア系の甘さ主体ではなく、エグ味、シブ味があり、かすかな塩味と、薬草っぽい苦味も感じられます。シガリロでも言えるのですが、オランダものはブレンドで複雑な味を作るのが得意なようです。

客観的にはスタンダードなタイプと思いますが、個人的には、それなりな感じです。バージニア系の甘さ主体に飽きた時にいいかも知れません。

付属の紙も使用してみましたが、やや紙の味がし、燃焼速度は普通な感じです。個人的には、あまり使わないかも知れません。

 

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