雑談

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 ● シガリロの吸い方

 ● 火の付け方

 ● シガリロの保管方法

 ● 根元まで吸うには

 

● シガリロの吸い方

 

自由で構わないと思いますが、ニコチンとタールは紙巻よりもはるかに高濃な上に、

フィルターが付いていないので、肺喫煙した場合、

紙巻とは比較にならないほどの量のタールが肺に残留します。

例えば、紙巻を吸った時にフィルターが黄色く汚れますが、あれの数倍の量の汚れが、

直接全部体に入ってしまうのと考えてください。

健康面での問題もあるのでフィルター無しのシガリロは一般的には口腔喫煙、

要するに口の中だけで味わって、煙を飲み込まずに吐き出します。

ふかすだけでは物足りなさそうな印象がありますが、葉巻は基本的に紙巻よりも

ニコチンや味が濃いので、満足できるようになっています。

葉巻は強く燃えると嫌味や苦味が出ます。

紙巻慣れしている人が、シガリロを吸うと強く吸いすぎて、

苦味や嫌味を出してしまいがちです。

できるだけ火を煽りすぎないように、紙巻よりも優しく吸い込むのが良いとされます。

吸い込むというより、口の中に流し込むという感じです。

弱すぎるとすぐに火が消えてしまいますが、すぐに火を着け直せば問題ありません。

灰が邪魔で火が付かない場合は、楊枝などで落としてから着け直して下さい。

火が消えてシケモクになったものを長時間そのままにして置くと、

乾燥する上に、灰の悪臭が染み付いてしまい、後から吸っても決して美味しくはありません。

灰の悪臭はかなりキツくしつこいので、シケモクをシガリロの入れ物に入れては

いけません。入れ物や他のシガリロにも悪臭が染み付いてしまいます。

シケモクは保管せずに、思い切って捨てましょう。

葉巻は途中で中断せず、満足するまでゆっくりと一度に吸いきるのが基本です。

ただし、葉巻は紙巻と比べて、とても酔いやすいので、

酔ってしまったら、無理せず途中で止めるべきです。

ニコチン酔いは一度味わってみると、その辛さがよくわかります。

紙巻のヘビースモーカーでも、葉巻では酔う場合があるので侮らないほうがいいです。

ちなみに酒に強くても酔います。酒の強さとは一切関係が無さそうです。

酷い場合は嘔吐します。

吐き気を催す前に、体が重くなるなどの予兆があるので、

予兆が出たら止めるといいでしょう。

酔いは遅れて来るので、それでも間に合わない場合もあります。

酔わない為には、最初から吸うペースをゆっくりにする事です。

酔いを一度経験すればペースを掴みやすくなります。

また、相当の数を吸っていると、段々ニコチン慣れし、酔わなくなってきます。

ニコチンは唾液に溶けて、体内に吸収され、血中から脳に達します。

肺に入れなければ、発ガンの心配が無いと思われている人も居るかも知れませんが、

そのような事は無く、葉巻も様々な有害物質や、発がん性物質を含んでおり、

成分が唾液に溶けて粘膜を通して、体内に吸収されている事に変わりはありません。

特に喉頭がんや、食道がん、舌癌などが強く懸念されます。

また、血中に溶け込んだニコチン等の物質が、血管にダメージも与えるので、

脳梗塞や心筋梗塞などのリスクも高まります。

香りを愉しむのも葉巻の味わいの一つであり、鼻から肺に入れる事もしばしばです。

香りを嗅がなくても、呼吸時に無意識に副流煙を吸っています。

健康を気遣うならば、はじめから葉巻は吸うべきではありません。

吸い終わった後、基本的には紙巻のように揉み消しはしません。

葉巻は吸わずに放って置き、自然鎮火させるのが一般的です。

海外では、葉巻を揉み消すと、敵意を示すサインととられる事があると言いますが、

日本ではあまり知られていないので、どうしても揉み消したい場合は仕方ないですが、

揉み消しはしないほうが、格好良いかも知れません。

 

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● 火の付け方

 

自由で構わないと思います。オイルライター、マッチ、何でも良いと思います。

ただ、オイルライターなら、オイルの臭いが、マッチなら火薬の臭いが、

葉巻の味に加わってしまいます。問題はそれで良しとするかどうかです。

上質なプレミアムシガーならば、本来の香りを汚さないで愉しみたいものです。

一般的には、ガスライターを使用します。

葉巻専用のマッチもあります。

これらは余計な香りを葉巻に付けないと言われています。

ただ、安価なシガリロの場合はそれほど神経質にならなくても良さそうな気もします。

そもそも、オイルや火薬の臭いが気にならなければ問題ありません。

ライターはファッションや気分的な意味もありますので、その辺りに拘ってみるのも

愉しみの一つかと思います。

プレミアムシガーに着火する場合は口に咥えず、切り口が下になるように手で持ちます。

角度が垂直だと手も焼けてしまうので、大体斜め45度くらい傾けます。

そして、下から切り口をライターでじっくりと時間をかけて炙るように火を付けます。

その際、火が強すぎたり、火を近づけすぎると、ラッパーが黒焦げになり美味しくありません。

出来るだけ時間を懸けて、切り口を平面に白く炭化させてから吸うのが上手な火の付け方

と言われます。

ドライシガーであっても、ハーフコロナやコロナサイズともなると、プレミアムシガーのような

火の付け方のほうが片燃えを防げて良いと思います。

ミニシガリロの場合は紙巻と同様、口に加えてシュボっと勢い良く火を付けても構わない

と思います。その際あまり強く息を吸い込まないほうが、味が良いと思います。

よく、吸ってる最中に火が消えたり、ラッパーが解けてしまう事もありますが、

それは、火の付ける方向を間違っている可能性もあります。

ラッパーの巻きをよく見ると、段差の高いほうと低い方がある事が確認できるはずです。

段差の高いほうに火を付けると、ラッパーが解けて、空気が漏れて葉巻が上手く燃えない

場合があります。糊付けがしっかりしているドライシガーならば、どちらに火を付けても

問題ない場合もありますが、できるだけ段差の低い方の切り口に火を付ける事を

オススメします。

 

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● シガリロの保管方法

 

そもそもドライシガー(主にショートフィラーのマシンメイドシガー)は、常温で湿度管理

せずに保管できるものなのですが、乾燥すればかなり味が変わりますし、

プレミアムシガーと同様にヒュミドール(スペイン杉の箱)に入れて、湿度管理するのが

理想的です。

葉巻は熟成させると美味しくなると言われていますが、ショートフィラーのシガリロは、

基本的には熟成しないと言われています。ドライシガーの保湿は、熟成が目的ではなく、

あくまで、品質の保持の為と考えて下さい。

葉巻には獣臭い(アンモニア臭い)ものがあるので、加湿する事で臭み抜きする事も

可能です。

葉巻は乾燥させると風味である油分が抜けて、味気なくなります。

乾燥に敏感なシガリロは、甘味が無くなり、逆にピリピリとした辛さが出る場合があります。

逆に過加湿な場合は、カビが生えたり、膨張してドローが悪くなる場合もあります。

しかし、ヒュミドールは高価なので、シガリロくらいしか吸わない人には、高嶺の花です。

そこで代用品としてよく用いられるのが、ビニール製の食品タッパーです。

100円ショップに行けば、割と大き目のものでも一つ100円で手に入ります。

これは気密性が極めて高く、これに箱ごと入れておくだけで外気の影響を受けにくくなります。

加湿を行う場合は、葉巻専用の保湿機を葉巻と一緒に入れますが、これも綺麗な脱脂綿

などで代用が可能です。水で湿らせた脱脂綿を小さな入れ物に入れて自作の保湿機を

作ってみても良いでしょう。

ただし、タッパーで加湿する場合は一応注意が必要です。

気密性が高すぎて、湿度が高くなりすぎるのが食品タッパーの欠点です。

これに対処する為には、保湿機以外にも、湿度安定剤(エバーウエット等)などを

入れておく必要があります。

温度に関しては、やや肌寒い場所の方が適していると思います。

暑い場所では、カビが生えやすくなり、味が落ちるのも早くなります。

日光も大敵なので、出来るだけ暗所に保管するのがベストです。

ただ、冷蔵庫は他の食品から臭いが移りやすいので、あまり良いとは思えません。

タッパー以外では、桐の箱なども比較的入手しやすいものでしょう。

ただ、桐はスペイン杉とは違い、保湿よりも除湿作用が強く、

タッパーのように過加湿にはなりにくいので、桐の箱の場合は、あえてやや過加湿ぎみに

なるようにセッティングすると良いかも知れません。

入れ物の中の湿度を知る為には小型の湿度計を使いますが、安物のアナログ湿度計は、

調整が出来ないものもあるので、とりあえず、デジタルで調整が可能な湿度計のほうが

オススメです。

プレミアムシガーの保管には湿度72%が適していると言われますが、ドライシガーも、

大体このような目安で良いと思います。

ドライシガーの場合はあまり神経質にならず、自分が満足できるレベルで湿度管理すると

良いと思います。とにかく極端に乾燥させないように心がけるべきです。

着香しているシガリロは、入れ物や、別のシガリロそのものに臭いが付く恐れがあるので、

無添加のシガリロとは別に保管するべきです。

専用のタッパーを用意するか、ジップロックに入れておくと香りが飛ぶのを、

若干軽減できます。

加湿のポイントとしてよく語られるのが、水道水は使わず、蒸留水を使うという事です。

蒸留水とは、混ざり気の無い純水の事です。

水道水ではなぜ駄目なのかと言うと、除菌の為に添加されているカルキ(塩素)の臭いが

葉巻に付くからだそうです。同様にミネラルウォーターなども不純物が多く、

ミネラルの独特の臭いが染み付いたり、雑菌が沸きやすいとの理由で避けられています。

アルカリイオン水も腐りやすいので向いていません。

蒸留水は薬局で買える他、面倒ですが自作も可能です。

ヤカンの口にコップを逆さに引っ掛けて、お湯を沸かせば、ヤカンの口から出た湯気が、

コップで水滴となり垂れてきます。それを別のコップなどで受けて集めれば、立派な

蒸留水が出来ます。

 

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● 根元まで吸うには

 

葉巻を根元まで吸っても大抵は美味しくないですし、適度な所で止めてしまう方が、

格好が良いとも思いますが、それでも根元まで吸いたいと思う人は私だけではない

と思います。

シガレットホルダーを使用するのが一般的ですが、大きさがぴったりと合わないといけない

上に、味わいも直接吸うのとは随分違います。

個人的には直接吸うのが大好きなので、シガレットホルダーはほとんど使いません。

邪道かも知れませんか、個人的に気に入っている道具を紹介したいと思います。

サイズに影響されず、直接根元まで吸うのに良い道具がコレ(画像)です。

実は葉巻用の道具ではなく、歯医者さんが使うものらしいです。

ドラッグストアー等で売っているかもしれません。

多分歯石を取る為の道具だと思いますが、名前は解りません。

縫い針よりは太く、楊枝よりは細い針で、先が曲がっているので、

葉巻が滑らずしっかりと固定され、なおかつ真っ直ぐな針と違って、

針が唇に刺さるような危なさもありません。

かなり丈夫な金属で出来ており、曲がったり、燃える心配もありません。

持ち手は六角形になっていて非常に持ちやすいのも良い感じです。

 

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